2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2016/01/05 更新
チャイルドシートの取り付ける向きは、赤ちゃんの月齢により変わってきます。首や腰が安定していない乳幼児の場合、チャイルドシートを前向きに取り付けるのは危険です!!!子供の命を守る為のチャイルドシートなのですから、取説をよく読み正しい向きで設置しましょう!
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2000年4月から、6歳未満の子どもが乗車する際はチャイルドシートを着用することが義務づけられました。抱っこでは、万が一の時、大きな衝撃がかかり、お母さんの腕ではその大きな衝撃から赤ちゃんを支えることができないと言われています。産後、車で帰宅する時から、必ずチャイルドシートを使いましょう。また、誤使用が原因で、子どもが大きなダメージを受ける場合もあります。安全のためにはチャイルドシートを正しく使うことがとても重要です。
チャイルドシートを着けていないと死亡率が4倍!
6歳未満の子どもが乗車中、チャイルドシートを着用せずに事故に遭うと、着用していた場合と比べて死亡率が約4倍にもなることが事故の統計から明らかになっています。
体格に合ったチャイルドシートを使用しましょう
もし、幼児の体格にあったチャイルドシートを正しく取り付けていなかったとしたら、衝撃を受けたとき、体重が軽く身体も小さい子どもは、ボールのように飛んでしまうことが考えられます。全身を打ったり、前部座席や車内の障害物をすり抜けて車外に放出されるなど、生命にかかわる危険性があることを認識しましょう。
【乳児用】
体重:13kg未満
身長:70cm以下
年齢:新生児~1歳ぐらい
● 乳児期は首が据わってないため、寝かせるタイプです。
● 後ろ向きに使用する「シートタイプ」と横向きに使用する「ベットタイプ」とがあります。
【幼児用】
体重:9~18kg
身長:65~100cm
年齢:1歳~4歳くらい
● 幼児の首が据わり、自身で座れることが使いはじめの目安です。
● 「前向きシート」として使用します。
【学童用】
体重:15~36kg
身長:135cm以下
年齢:4~10歳くらい
● 「座席を上げて背の高さを補う」、「腰ベルトの位置を子供の臀部に合わせる」ことによって大人用の座席ベルトが使えるようにするものです。
赤ちゃんは産まれてから毎日のように成長し、昨日までピッタリだった洋服が急に小さく感じてきたりするなど、成長の早さに驚かされることがあります。チャイルドシートも洋服と同じように、赤ちゃんの成長に合わせた使い方や種類を変える必要があります。
チャイルドシートにも種類(【乳児用】【幼児用】【学童用】)があることは解りましたね。
それでは、チャイルドシートの種類毎に取り付ける向きが違うことについて、もう少し詳しく見てみましょう。
①後ろ向きシート
車の進行方向に対し、後ろ向きで使用します。
後ろ向きシートの【背もたれの角度】
取り付け角度を45度以内になるように車に取り付けてください。
後ろ向き45度で固定する方式は欧米でも一般的で、赤ちゃんの体にかかる負担も少なく、衝突による飛び出しから防ぐと共に後頭部から肩、背中にかけた広い面積で事故の衝撃を効果的に分散・吸収できる方式です。45度の角度にして赤ちゃんが呼吸しづらくなったり、首に無理な負荷がかかったり、ということはありませんので安心してお使いください。
(車のシート形状によっては、チャイルドシートが起き上がることがあります。その場合は、シーツなどを硬くたたんで調整してみてください。)
②乳児用ベッド
車の進行方向に対し、横向きベッド型で使用します。
生まれたばかりの赤ちゃんのからだは、未熟なところがたくさんあります。平らなベッド型なら、腹式呼吸のおなかを圧迫せず、姿勢が安定し、頸椎や背ぼねに負担がかかりにくいので安心です。もし、首のすわらない赤ちゃんを座らせて、首が曲がっていると、気道が圧迫され、酸素飽和度の低下を招く場合があります。平らなベッド型なら、 頭と首の動きが安定します。 アップリカは赤ちゃんを危険から守るためにも、特に6カ月頃までは 「平らなベッド」を強くおすすめしています。
前向きシート
車の進行方向に対し、前向きで使用します。
【取り付けるポイント】
チャイルドシートを前後左右にゆすり、しっかり固定されていることを確認します。
(目安は動きが3センチ以内です。)
前向きシート
車の進行方向に対し、前向きで使用します。
幼児用のチャイルドシートと違い、車のシートベルトを直接子どもに使用するシートです。大人用のシートベルトを小さな子どもの体格に合わせるために、座面を高くして腰ベルトがきちんと骨盤にかかるようにし、肩ベルトが首にかからないようにベルトガイドで位置調整をします。腰下だけの簡便なものと、背もたれ付きで上半身もサポートするものがあります。
座面だけの「ブースターシート」もあります
背もたれのない座面だけのもので、比較的安価に販売されているジュニアシートです。座面を底上げすることによって腰ベルトが適切に腰骨をキープし、肩ベルトが首にカからないようにすることが狙いです。
【乳児期はなぜチャイルドシートを後ろ向きで使うのですか?】
乳児期のまだ骨格がしっかりしていない柔らかい赤ちゃんを前面衝突事故の衝撃から守るには、後頭部から肩、背中にかけた広い面積で体に掛かる衝撃を分散させたほうが、首への負担が少ないと考えています。
日本より早い時期にチャイルドシート着用を義務付けている欧米でも、乳児期の赤ちゃんをチャイルドシートに乗せる場合には、後ろ向きで使うのが主流です。
赤ちゃんは頭が大きいです。
前向きに乗って肩を抑えられた状態で正面衝突に遭うと、頭だけ前に行こうとして首に物凄い負担がかかります。
それに耐えられるのが最低体重9kg。それまでは後ろ向きに乗せ、背中の広い面で衝撃を分散させた方が安全というわけです。
しかし立ち気味の姿勢だと新生児にはキツい、寝かせると肩に衝撃が集中し、最悪すっぽ抜けもあるということで、最初は45度にします。おすわりができたら50度くらい立たせて良いですし、その方が安全性も高いです。
できるだけ長く後ろ向きに乗せたほうが安全ということで、ボルボは4歳まで後ろ向きを提唱しています。
それは極端な例としても、欧州では体重13kgまで後ろ向きOKの規格が主流で、多少大きめベビーでも1歳まで後ろ向きに乗れるようになっています。
事故の衝撃は大人でも首などに大きなダメージを受ける可能性があり、からだの機能が未発達な赤ちゃんにとってはさらに危険。"平らなベッド"は、前面衝突時も、追突(後面衝突)時も赤ちゃんの頭やからだが前後に強く揺れない構造だから安心です。
チャイルドシートの長時間使用で起こった「揺さぶられ症候群」
第3回米・中・日3カ国国際学術会議(2005年2月)において、揺さぶられ症候群と診断された生後3カ月の赤ちゃんの症例が報告されました。赤ちゃんは、前向き設置したイス型チャイルドシートに8時間座り帰省。ブレーキを強く踏むことはあっても事故にはあっていませんでした。長時間の細かい振動によっても、同症候群が発症する可能性が指摘されました。
『揺さぶられ症候群』とは
概ね生後6か月以内の新生児や乳児の体を、過度に揺することで発生する内出血などの外傷。児童虐待ともなりうるもので、乳児揺さぶり症候群ないし乳幼児揺さぶられっ子症候群ともいう。
低月齢の赤ちゃんは体に対して頭が重く、頭を支える首の筋肉も弱いからです。脳自体も未熟で頭蓋骨との間に隙間があいているので、頭を強く揺らされると脳が動いて血管が切れてしまうことがあるのです。この結果、眼底出血やクモ膜下出血、脳挫傷などを引き起こし、命にかかわる事態を招いてしまいます。生後半年を過ぎれば首も据わり、体の揺れに対しても反射的に体をこわばらせて防御できるようになるので、揺さぶられ症候群になる可能性はほとんどなくなりますよ。
チャイルドシートを取り付ける際に、まず初めに気をつけなければいけない事は、チャイルドシートの向きであることが解りました。
乳幼児の安全を守るポイントは、後ろ向き または 横向きにきちんと取り付けることですね!
しかし・・・、後ろ向き!? 横向き!?
一体、どちらのチャイルドシートが良いのか・・・千差万別の意見があって迷ってしまいますよね。
「横向きベッド型」は、アップリカの開発の為 他社にはありません。
ですから、世界標準として考えると、後ろ向きが主流のようですね。
アップリカ独自開発の「横向きベッド」か、世界標準の「後ろ向きシート」か・・・あなたならどちらを選択しますか!?
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