2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2016/01/03 更新
大事な我が子の命を守る為に取り付けているはずの「チャイルドシート」で、実は命が守れていないことがあります。調査の結果、高い確立でチャイルドシートの取り付けに誤りがあることが解りました。あなたの取り付けたチャイルドシートは大丈夫ですか・・・!?
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2000年4月から、6歳未満の子どもが乗車する際はチャイルドシートを着用することが義務づけられました。抱っこでは、万が一の時、大きな衝撃がかかり、お母さんの腕ではその大きな衝撃から赤ちゃんを支えることができないと言われています。産後、車で帰宅する時から、必ずチャイルドシートを使いましょう。また、誤使用が原因で、子どもが大きなダメージを受ける場合もあります。安全のためにはチャイルドシートを正しく使うことがとても重要です。
チャイルドシートを着けていないと死亡率が4倍!
6歳未満の子どもが乗車中、チャイルドシートを着用せずに事故に遭うと、着用していた場合と比べて死亡率が約4倍にもなることが事故の統計から明らかになっています。
体格に合ったチャイルドシートを使用しましょう
もし、幼児の体格にあったチャイルドシートを正しく取り付けていなかったとしたら、衝撃を受けたとき、体重が軽く身体も小さい子どもは、ボールのように飛んでしまうことが考えられます。全身を打ったり、前部座席や車内の障害物をすり抜けて車外に放出されるなど、生命にかかわる危険性があることを認識しましょう。
チャイルドシート着用が義務化され15年が経過した現在でも、チャイルドシート使用率は62.7%と半数を少し超えた程度です。
(「警視庁・JAF合同調査」による『2015年 チャイルドシート使用率データ』参照)
『2015年 チャイルドシート使用率データ』
<6歳未満全体>
(「警視庁・JAF合同調査」による)
チャイルドシート取り付け状況「乳児用・幼児用」全体の割合
● しっかり取り付け ・・・・・ 45.5%
● ミスユースあり ・・・・・ 54.5%
チャイルドシートが誤って取り付けられている割合は、54.5%と半数を超えていました!
(「警視庁・JAF合同調査」による『2015年 チャイルドシート取り付け状況調査』参照)
『2015年 チャイルドシート取り付け状況調査』
<乳児(1歳未満)用>
(「警視庁・JAF合同調査」による)
『2015年 チャイルドシート取り付け状況調査』
<幼児(1歳~4歳)用>
(「警視庁・JAF合同調査」による)
「警視庁・JAF合同調査」による『チャイルドシート使用率』と『チャイルドシート取り付け状況の割合』を使って、どれだけの子ども達が「安全に取り付けられたチャイルドシート」を着用しているのかを計算してみました。
すると・・・な、なんと!
チャイルドシートにより命を守られている割合(チャイルドシートを安全に取り付けて使用している割合)は、わずかに「28.5%」。
「71.5%」の人は我が子の命を危険にさらしているという結果になりました!
①シートベルトが設置されていない座席
シートベルトが設置されていない座席には、チャイルドシートを設置してはいけないというより、固定“できない”という方が正しいです。
②進行方向に対して前を向いていない座席
チャイルドシートは前向きの座席に設置することを想定して作られているものがほとんどなので、安全性の点において、横向きや後ろ向きになっている座席に対してチャイルドシートを使用するのは避けるべきでしょう。
③エアバッグが設置されている座席
エアバッグが搭載されている助手席の場合、エアバッグが膨らむ衝撃でチャイルドシートを弾き飛ばしたり、通常より前にあるお子様の顔面に膨らむ最中のエアバッグが強い衝撃を与えてしまうなどのトラブルが起きてしまい危険なので、チャイルドシートの設置は避けましょう。
チャイルドシートを助手席につけるのは法律違反?
一般的にチャイルドシートは後部座席に取り付けるものだとされていますが、もしも助手席に取り付けた場合というのは法律的に問題があるのでしょうか。
このことについて先に結論を述べてしまえば、チャイルドシートを助手席に取り付けること自体、道路交通法上は問題ありません。しかし法律上問題がないとしても、チャイルドシートを助手席で使用するのは原則避けましょう。特に後ろ向きでの使用は厳禁です。
そのチャイルドシートにある取扱説明書をよく読み、しっかりと設置することです。
チャイルドシートはもちろんのことながら、機種やメーカーによって作りが違うため、設置方法も異なります。
メーカーによってはDVDなども付属されているものがあるので、しっかりと何度も確認しながら設置をしましょう。
①チャイルドシートの設置で間違えやすい点
ロッキングクリップの位置と向き、シートベルトのねじれ、ベルトの締め付け不足、ベルトの通し方の間違いなどが挙げられます。
一見正しく固定されているようにみえても間違っていたり、間違っているにも関わらず固定はしっかりされているように感じる場合もあるので注意しましょう。
ミスユースとして、『腰ベルトの締付け不足』と『座席ベルトの通し方』が上位にあがっていました。
どちらのミスも、子供をチャイルドシートに乗せたついでに少し確認をするだけで防げるような内容の様な気がします。
②チャイルドシートがしっかりと付いているかの確認
取り付けたチャイルドシートを前後左右にゆすり、目安として動きが3センチ以内であればしっかりと取り付いていると考えています。もし大きく動くようであれば取り付け方が間違っている可能性が高いです。もう一度始めからやり直してみてください。
『車両シートに置いただけ』というミスユースもあり、さすがにそれは「ちょっとでもいいから付属の説明書見ようよ・・・」という、少し悲しい気持ちにさえなってしまいました。。。
今まで語っていたのはミスユースの多い「従来型シートベルト固定方式」のことです。
それに変わって、「新機構ISOFIX固定方式」というものがでてきたようです!
チャイルドシートの新時代到来!!!
と言ったところでしょうか!?
どんな感じで進化しているのか、見てみましょう!
ISOFIXは新しいチャイルドシートのスタンダード
「従来型シートベルト固定方式」の取り付け方は、複雑で難しいゆえに取り付けミスや取り付け後のグラつきが多発していました。
しかし、「新機構ISOFIX固定方式」で取り付けた場合、「シートベルト固定方式」に比べて取り付け方も超カンタンなので、取り付けミスもほとんど無し!取り付け後のグラつきもほとんど感じないくらいにしっかり固定されます。
ISOFIX(アイソフィックス)とは
シートベルトでチャイルドシートを固定するときに起こる取り付けの曖昧さや、誤った取り付けによる事故を防ぐために、装着がより確実にできるようにした仕組みのことです。シートベルトは使用せず、車の座席の下部に埋め込まれた2箇所の金具にチャイルドシートを固定し、上部のテザーと呼ばれるベルトでさらに締め付けます。
つまり、車側にも下部の金具2ヶ所(ロアアンカレッジ)と、上部のフック1カ所(トップテザーアンカレッジ)が必要となりますし、チャイルドシートもそれに適合する必要があります。
ISO FIX対応の車がどんどん増えています
2012年7月以降に発売された全ての自動車には、汎用ISO FIXアンカーの取り付けが義務付けられていますが、これに先立ち、既に多くの自動車には汎用ISO FIXアンカーが装備されています。
お使いの自動車の取扱説明書や、座席をご確認ください。取扱説明書に「汎用ISO FIX対応」などの表記や、左記のマークがある場合、ISO FIX対応チャイルドシートをご使用いただけます。
カンタンで、確実だから、ママも安心
ISOFIXチャイルドシートは、
差して、
押し込む、
カンタン装着!
圧倒的に少なくなる! ミスユースの可能性
ISOFIXの大きなメリットは、チャイルドシートを自動車のシートベルトではなく専用の固定金具で直接取り付けるため、確実に固定する事ができ、ミスユースの可能性を圧倒的に減らせることが挙げられます。ブリタックス社の検証では、約96%が適正に取り付けできるとされています。
当然ながら、適正に装着ができるということは、チャイルドシートの安全性能をフルに発揮できるということでもあります。
私の子育て時代のチャイルドシートは「シートベルト固定方式」だけしかありませんでした。
取り付け説明書は、見るだけで取り付け意欲が無くなる位難しそう・・・。
うちには頼りになるパパ様が居たので、チャイルドシート取り付けのお仕事は丸投げしちゃいました(笑)
しかし今どきは、「新機構ISOFIX固定方式」なるものがあるんですね!!!
チャイルドシートの取り付けは『親の責任』と言われますが、その取り付けが難しかったら親だって困ってしまいます。。。
これからは、「ISOFIX固定方式」に移行していくとは思われますが、対応していない車も多いのが現状です。
ですので・・・
まだまだ、「シートベルト固定方式」の難しいチャイルドシート取り付けに悪戦苦闘する時代は続くと思います。
かわいい我が子の為・・・
「チャイルドシートの取り付け」
がんばってくださいね!
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