2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/12/26 更新
チャイルドシートをしていないと致死率が4.1倍にもなる事をご存知でしたか?そんな命を守るチャイルドシートも取り付け位置を誤ってしまうと逆に危険な場合もあります!そこで、チャイルドシートの取り付け位置に好ましい場所をご紹介します!
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チャイルドシートは義務だから必要なのでしょうか?
チャイルドシートの必要性をみてみましょう!
小さなお子さまでも、衝突時に抱っこで守ることは不可能です。
例えば体重10kgのお子さまを抱っこをして時速40kmで衝突すると、約300kg(体重の約30倍)の衝撃が腕にかかります。
また、チャイルドシートを使用していた場合と使用していなかった場合を比べると、使用していなかったお子さまの事故による致死率は約4倍以上になります。
300kgの衝撃が腕にかかるとどんなに力持ちのお父さんでも絶対子供を守る事が出来ませんよね!
自分の手から子供が飛んでいって重症になったり死亡してしまう事になってしまったらと思うと耐えきれない思いだと思います。
2009年中の警察庁データによると、6歳未満の致死率をチャイルドシート使用有無別に比べると、使用していない幼児は使用している幼児と比べ約4.1倍となっています。
また、2010年4月20日~30日に行われた『チャイルドシート使用状況全国調査(2010)』によると、チャイルドシートを使用している幼児は全体で56.8%ですが、1歳未満の使用率が80.9%と高いのに比べ、1歳~4歳児は58.9%に下がり、5歳児では32.8%しか使用していませんでした。
チャイルドシートを使用していない場合には致死率が4.1倍にもなるにもかかわらず5歳児にいたっては全体の半分にも満たない使用率なんですね!
チャイルドシートを使用していても赤ちゃんが泣き始めたら抱っこしてあげたくなりますよね!
でも、そのかわいそうだという気持ちで抱っこして事故に遭い万が一の事が起きた時かわいそうだけではすまないですよね!
どうしても泣き止まない時はいったん停車してから抱っこしたりしてあげましょう!
チャイルドシートは対象年齢が4歳までなので5歳になったらチャイルドシート卒業だと思われている方や子供が嫌がるからと使用していない方が多いのかもしれませんね!
しかし、万が一の時そのような理由で使用していなかった事を後悔しても遅いんです。
チャイルドシートに必ず子供を乗せていても体に合ったものでなければ安全性に欠けてしまします。
必ずお子さんに合ったものを選んであげて下さい!
チャイルドシートは車のどの位置に取り付けていますか?
まずは、チャイルドシートの取り付け位置を助手席にしたいと一般的に親が思う理由を見て見ましょう!
チャイルドシートの取り付け位置を助手席にすると赤ちゃんや子供の様子が良く分かって安心出来ますよね!
親は子供が目に届く場所にいる方が安心できるものです。
それに、チャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事でエアバックがあるので取り付け位置は後部座席ではなくエアバックに守られる助手席の方が安全なイメージをもっている方もいらっしゃると思います!
特に赤ちゃんは声も出さない事もあるので見える位置にチャイルドシートを取り付けていないとちゃんと息をしてしているのかな?苦しくないかな?などとても心配になってしまいますよね!
それに、少し大きくなってきた子供だとチャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事で景色も良く親の隣に居れる事に何より喜びますよね!
では、実際に交通事故にあった場合チャイルドシートの取り付け位置が助手席だとどうなるのでしょうか?
特にエアバッグの付いている助手席では、エアバッグがふくらむ衝撃でチャイルドシートをはじきとばし大変危険です。学童用シートでも助手席には座らせず、なるべく後席に乗せるようにしましょう。
チャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事で命を守るはずのエアバックによる衝撃に子供は耐える事が出来ず逆に危険なんですね!
エアバックの展開の速さは時速100km~時速300kmにもなるなんてびっくりですよね!それだけ急速に衝突から身を守る仕組みだという事でしょうがチャイルドシートの取り付け位置を助手席にした場合子供がそんな衝撃に耐えきれるはずがありませんね!
子供をチャイルドシートの座らせていない場合とチャイルドシートの取り付け位置を助手席にした場合の衝撃を人形で再現している動画です!
しっかりと取り付けたはずのチャイルドシートが取り付け位置を助手席にした事でエアバックによってとてもすごい勢いで飛ばされていましたよね!
また膨らんだエアバッグが乳幼児の顔面を圧迫し窒息死につながることもあります。そう考えると、むしろ子供用シートに座らせてシートベルトをしていた方が安全なくらいです。
チャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事でエアバックが顔面を圧迫して窒息死するなんて考えただけでも恐ろしいですよね!
事故はたいしたことなくてもエアバックが作動した事によって子供の命を落としてしまったら悔やんでも悔やみきれません。
このような点からチャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事は好ましくないという事が分かりましたね!
チャイルドシートの取り付け位置に助手席が好ましくないという事は分かりましたが、後部座席のどの位置に取り付けるのが理想的なのでしょうか?
一番チャイルドシートの取り付け位置として良いのは後部座席の真ん中部分になるんですね!
後部席が優先となっているのは、統計的に前席乗員よりも後席乗員の方が死亡・重傷率が低いためです。
後部中央席はあらゆる方向からの衝突に対して生存空間が確保されやすいため、後部左右席よりも理想的です。
ただし、座席の形状等の影響でチャイルドシートが固定できない場合も多いので、注意が必要です。必ず適合している座席でご使用ください。
軽自動車や6人乗りの乗用車などはチャイルドシートの取り付け位置を後部中央席にする事はできませんが、後部中央席をチャイルドシートの取り付け位置に出来る車の場合は出来る限り後部中央席にチャイルドシートを取り付けたいですね!
チャイルドシートの必要性とチャイルドシートの取り付け位置についてご紹介しました!
チャイルドシートをつけていないと事故による致死の割合が4.1倍にもなるなんて驚きでした!
また、チャイルドシートの取り付け位置を助手席にする事で親や子供にとってメリットはたくさんありましたがエアバックによって死亡や重症になってしまった場合を考えたらそんなメリットとは比べ物にならないぐらいのデメリットですよね!
チャイルドシートの取り付け位置は出来るだけ後部座席にしましょう!
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