2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2016/01/20 更新
想像力や言語力を育むだけでなく、親子のコミュニケーションとしても効果がある読み聞かせ。自分が小さい頃読んでいた名作絵本を一緒に読み返したいというお母さんも多いと思います。そこで、是非一度は読んであげたい名作絵本をまとめてみました。
名作絵本には、やはり長い間読み続けられる魅力があります。
読み継がれる名作絵本
絵本というのはすごく寿命が長い書物で,初版発行以来,ほとんど同じ装幀で版を重ねているものがたくさんあります。
たとえば,「しろいうさぎとくろいうさぎ」や「三びきやぎのがらがらどん」の初版は1965年。「おおきなかぶ」は1966年。「おおかみと七ひきのこやぎ」は1967年に出版されています。
絵本は子どものためのものですが,読み聞かせる大人にとっても味わい深いものでなければ,これだけのロングセラーにはならないでしょう。
長年読み続けられる名作絵本には、大人も夢中にさせてしまう魅力があります。
子供向けの絵本のはずなのに、読んでいる大人の方が引きこまれてしまうような名作絵本も時々見かけられます。
絵本は基本的には子供の視線に立って冒険をしたり、生活の中で感じることを表現したりするものですが、中にはお母さん目線で子供へメッセージを伝えるような内容のものも見られています。
子供のころ読んだときと、大人になってから読み返すとまた違うメッセージが読取れる。それが名作絵本の素晴らしいところですね。
一年間の新刊だけでも児童書 約4800冊、絵本 約2300冊と言われています。
でも、一年後にそのほとんどが子供達に受け入れられないで、初版だけで絶版、休版という状態です。
そんな中で、10年、20年と生き残って出版され続けている絵本は大きな力を持っていると思います。
「長年にわたり出版され続けている絵本を選ぶ」これも、「安心の絵本選び」の一つの方法だと思います。
名作絵本は、やはり長年愛され、読まれ続けているという安心感がありますね。
特に人気の名作絵本をまとめてみました。
作・絵: エリック・カール 訳: もり ひさし
日曜日の朝にたまごからかえったあおむしはおなかがぺこぺこ。
食べるものをさがしはじめました。
月曜日にはりんごをひとつ、火曜日には梨をふたつ食べました...
食べても食べてもはらぺこのあおむしはぺっこぺこ。
さて、あおむしは・・・?
言わずと知れた名作絵本ですね!
あおむしはもちろんですが、食べ物やちょうちょの色鮮やかな色彩がとても綺麗な絵本です。
作: レオ・レオニ 訳: 谷川 俊太郎
ちいさな赤い魚の兄弟たちのなかで、スイミーは1匹だけ真っ黒の魚。
大きなマグロがやって来て、兄弟の魚たちを飲み込んでしまいます。逃げられたのはスイミーだけ。
海の中で見つけた、スイミーにそっくりな小さな赤い魚たちに「遊ぼう」って誘っても「大きな魚に食べられるから」と岩陰から出て来ません。
スイミーは考えて・・・
幻想的な絵に引き込まれます。
子供の頃に読んだ、という方も多いと思いますが、大人になってからも絵を楽しみながら読み返してみたい名作絵本です。
作: マージェリィ・W・ビアンコ 絵・訳: 酒井 駒子
ある日、ぼうやのもとにやってきたビロードのうさぎ。
たくさんのおもちゃにかこまれて部屋のすみで小さくなっていたうさぎは
「子どもに愛されたおもちゃは いつかほんものになれる」ことを知ります。
やがて、ぼうやといっしょにすごすようになったビロードのうさぎに まほうがおとずれて…。
つぶらな瞳で今にも動き出しそうなビロードのうさぎの質感がたまらない!
作: 西内 ミナミ 絵: 堀内 誠一
ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞう。
ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話を頼まれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。
色鮮やかだけと温かみがある絵が素敵な名作絵本です♪
作: かこ さとし
からすのパンやさんのうちに、四羽の赤ちゃんがうまれました。
おとうさんとおかあさんはとってもうれしくて、四羽をやさしく、大事に育てました。おとうさんとおかあさんはせっせと働きましたが、赤ちゃんが泣き出すと飛んでいって世話をするため、パンは黒こげ、半焼き。お店はちらかったままになり、お客さんが減って貧乏になっていきました。
四羽はどんどん大きくなり・・・
名作カラスのパンやさんにはつづきのおはなしがあります。4羽のこどもたちがおとなになり、それぞれがおみせやさんを開くおはなしです。
のねずみのぐりとぐらが森へでかけてどんぐりやくりを集めていると、自分達よりも大きなたまごをみつけます。
たまごで何を作ろうかあれこれ二ひきで相談し、「あさからばんまでたべてもまだのこるくらいの大きいかすてら」を作ることにしました。うちへ帰って材料と道具を持ってくると、大きなたまごを割ってかすてらを作ります。
二ひきが歌いながら焼けるのを待っていると、森じゅうの動物たちが集まってきて、みんなでかすてらをいただきました。
ぐりとぐらが作ったカステラを、森の動物たちみんなで食べるシーンは、美味しそうでにおいまで伝わってきそう!現在子育て中のお母さんたちはみーんな読んで育ってきた名作絵本です。
文: 松谷 みよ子 絵: 瀬川 康男
「いない いない ばあ」「にゃあにゃが ほらほら いない いない…」
ページをめくれば、おめめぱっちりのにゃあにゃが「ばあ」。
次はくまさんが、ネズミさんが、キツネさんも。
赤ちゃんの大好きないないいないばあの絵本です。
小さい子は必ず喜んでくれる、長い間愛され続ける名作絵本です。
作・絵: せな けいこ
時計が9時を指して鳴ります。ボン、ボン、ボン・・・
こんな時間に起きてるのはだれが?ふくろうにみみずく?ねずみ?それともどろぼう?
夜中はおばけの時間・・・
寝ない子に読んであげると効果てきめん!ちょっぴり怖いけど可愛い名作絵本です。
作・絵: 佐野 洋子
100万回も死んで、100万回も生きたねこがいました。
王様、船乗り、手品使い、どろぼう、おばあさん、女の子・・・
でもねこは、そんな飼い主たちをちっとも好きではありませんでした。
あるときねこは誰のねこでもない、のらねこになりました。
自分が大好きなねこは、めすねこたちにちやほやされて有頂天になりますが、
一匹の白く美しいねこに魅せられます。
やがて子どもが生まれ、自分よりも大切な家族を持つことに。そして・・・。
ねこは、はじめて愛することを知り、愛する者を失って涙を流すのです。
大人になってから読み返しても、さらにせつなくて悲しくなってしまいます。
文句なしの名作絵本です。
作: 浜田 廣介 絵: いもと ようこ
大人になっても忘れたくない珠玉の名作絵本です。
人間と仲良くしたい赤おにのために、自ら悪役を買ってでる青おに。青おにのおかげでたくさんの友だちを得た赤おにでしたが、青おにがどうなったのか気になって訪ねてみると…。友情の美しさと孤独の哀しみを描いた童話の傑作、名作です。
作: 土家 由岐雄 絵: 武部 本一郎
本当にあった悲しいお話の絵本です。
戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されました。毎年終戦記念日に評論家の秋山ちえ子氏が平和への願いをこめてラジオで朗読し、テレビでも紹介された名作です。
作: 瀧村有子 絵: 鈴木 永子
なっちゃんのおうちに、あかちゃんがやってきたのです。
ママのスカートを「ちょっとだけ」つまんで、
牛乳をコップにひとりで「ちょっとだけ」入れられて、
ひとりで遊んだブランコだって「ちょっとだけ」ゆれて・・・。
なっちゃんは、ちょっとずつちょっとずつ頑張って「おねえちゃん」になっているようです。
2007年の発行以来大人気の絵本、すでに名作といっても過言ではありません。
2人目のお子さんが産まれる、産まれて間もない方に是非読んであげたい絵本です。
お兄ちゃん・お姉ちゃんを抱きしめてあげたくなりますよ。
大人は懐かしく読み返してみたい。子供に読んであげたい名作絵本をご紹介しました。
名作絵本には、長く愛される続けるだけの魅力がありますね。名作絵本のまとめを是非参考にしてみてくださいね。
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