2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/12/02 更新
子供にとっての本の読み聞かせはどれだけの意味があることなのかご存知ですか?毎日寝る前に子供の枕元で本を読み聞かせてあげて下さい。子供にとってはこれ以上幸せなことはないのではないでしょうか。本がどれだけの役割を果たしているのか紹介します。
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幼い頃からの家庭での読み聞かせは、親子が絵本を介してふれあうことにより、親子が心を通わせ、絆を深める貴重な時間となります。
また、読み聞かせをきっかけに、子どもたちはさまざまなことを想像する楽しみと、未知の世界との遭遇の過程で、「なぜ」「どうして」という不思議さを感じたり、驚いたり感動したりするようになります。また、悲しみや悔しさなどさまざまな気持ちに触れ、他人の痛みや思いを知るようにもなります。
家庭での読み聞かせの時間を大切にしましょう。
図書館や本屋さんに行けば本がおいてありますが、子供たちにとって本とはどんな存在なのでしょうか?
よく子供が幼い時には本を読み聞かせしてもわからない。文字が読めるようになってから。という人もいます。
ですが、子供にとっては本の絵をみるだけでも、発見があります。
例えばキリンの本があるとしましょう。実際に動物園に行ったときにキリンを見ると「あれがキリンだ」と頭の中にインプットされますね。
そのあとにまた子供と一緒に本を読み返せば子供にとっての財産となります。
さらに、最近の脳科学の研究で、“3歳までの本の読み聞かせ”が、その後の子どもの一生を左右するという結果が出ており、その研究結果を受けて、アメリカの小児科学会が本の読み聞かせを積極的に進める方針を固めたという記事が、『The New York Times』に掲載されていました。
視覚から学ぶ。ということもありますね。
実は、“本の読み聞かせ”に関する調査研究では、3歳までに読み聞かせをしてもらっていた子は、学校での成績が良く、良い条件で就職できるため収入も多い傾向があることや、さらに就職した後も、昇給や昇進において成功している傾向がみられたというのです。
本をたくさん読んだ子供は知的で魅了的な大人になりますよね。
表現力は、頭の中で構築したものを他人に伝えるために形に表す技術で、創造の最終的な仕上げです。どんなに素晴しいアイデアや考え方も、表現されないものは創造とはいいません。
子供への本の読み聞かせ。例えば寝る前に一緒に添い寝をしながら子供が寝るまで読み聞かせをするとしましょう。
子供は心が穏やかな気持ちになり落ち着いて眠りにつくことができます。
子供にとっては、お母さんを独り占めして過ごす時間ということにも意味がありますので、そんな時間はゆったりと過ごしたいですね。
このように本の読み聞かせは、子供の心の安定にも大きく関わってきます。
たまに本の読み聞かせが終わったあとに子供に本の感想を聞く人がいます。
本を読むからには子供に何か感じて欲しいという大人側の思いもわかります。そして子供が本を通して何を感じたのか把握したいという思いもあります。ですが毎回読み聞かせのあとにそのように本について子供に質問しているのはよくありません。
子供は読み聞かせが終わったら本の感想を聞かれるということに集中してしまって、心穏やかに本を見ていることができなくなってしまうからです。
大型絵本や紙芝居、仕掛け絵本などもありますので、子供がどれに興味を示したかを把握しておいてあげることで、本が好きな子供になれますね。
子どもが絵本嫌いになってしまう要因は、具体的にどんなことがあげられますか。
山口 「子どもを絵本嫌いにする行動は、次の3つです。
1.絵本を読み終わった後に、親が、『○○はいくつあった?』とか『○○の次は何が出てきた?』のような質問をして、
子どもに答えさせようとすること。
2.『ちゃんと聞きなさい』と、しっかりと集中して聞くことを強制すること。
3.極端にゆっくり読んだり、大げさな声色を使って読んだりすること。
こうしたことで、子どもの絵本を楽しみたい気持ちが薄れてきてしまいます」
また、子供が一人で集中して本を読んでいるときには話しかけないように気をつけましょう。
子供はここでも集中力も養っている最中ですので、子供のタイミングにあわせるようにしましょう。
「わたし、うまく読めないから…」と気にする人もいるかもしれません。しかし、子どもにとっては最も身近な人が物語を読んでくれるというだけで大きな意味があります。絵本を読む体験というのは、子どもにしてみたら大冒険に出かけるのと同じぐらい大きな体験。なので、安心できる人と一緒に行けるということは、それだけで大きなアドバンテージになるんですね。一番大切なのは子どもたちと一緒にキャッキャッと楽しみながら読むことなんです。
うまく読まなくてもいい。
なんだか肩の荷が降りる言葉です。
鎌倉市図書館
✔ @kamakura_tosyok
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
2015年8月26日 09:11
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鎌倉の図書館でこのようなツイッターがあり話題にもなりました。
本は子供を一人で時間を過ごすことができる強みです。
本は子供を絶対に人を裏切りません。
本は子供を様々なことを教えてくれます。
鎌倉市中央図書館によると、話題になっているツイートは、同図書館の司書、河合真帆さんが投稿したもの。2学期が始まる9月1日、子どもの自殺が多いことを知り、その防止のために投稿した。ところが、「学校を休んで」や「学校へ行くくらいなら」など、学校へ行かなくてもいいとも受け止められる部分が、学校教育と図書館を管轄する鎌倉市教育委員会内部で「不適切な表現では」と議論になったという。
教育長や教育委員会教育部長、中央図書館長らが話し合ったところ、「投稿を削除するべき」という意見も出たが、図書館側が「子どもたちに自殺しないでほしいという思いで書いたもの」と説明、ツイートはこのまま残すことに決定した。中央図書館の菊池隆館長は、「皆さんが共感を持ってくださった。今後も図書館のTwitterは継続していきます」と話している。
きっとこのツイッターで救われた命もあったはずです。
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