2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/11/05 更新
生れた我が子を愛しんで育てても、子供が3歳ごろになると何を言っても「イヤイヤ」と言って親を困らせることがあります。これが俗にいう「イヤイヤ期」で第一次反抗期に当たります。どの子も通る成長過程の一コマです。3歳の反抗期への親の対応について調べてみようと思います
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3歳の反抗期 何を言ってもイヤばかり
可愛い我が子が突然、憎たらしい口をきくようになったら皆さんはどうしますか?慌ててしまいますか、それともヒステリーを起こして怒鳴りますか。これは3歳ごろに起こる第一次反抗期なので、慌てないで冷静に対処しましょう。
3歳児の反抗期の特徴は、その前段である魔の2歳児の反抗が進化したものなので、相当手ごわいです。言葉を喋るようになって、自分が思っていることを親や周りの大人に伝えようとするのですが、3歳児ではまだ言葉が不十分なのでうまく伝えることができません。そこで、「ギャオウッ」と反抗心が沸き起こるのです。
3歳になると自分でなんでもしようとします。それがうまくゆかないので、見ている親がイライラして手を出そうとするので、子供はイヤと言って怒り出します。これは自己主張の表れであって、子供サイドからすると決して反抗ではないのです。そのへんの事を理解して3歳児に接すればいいと思います。では3歳児の反抗期特徴をあげてみます。
何でもイヤというころ
ご飯だよ、と呼んでもイヤと言って遊んでいる我が子に腹をたて、無理やり引きずってくるのはいかがなものかと思います。まだ遊びたいよ、という自己主張を尊重し且迅速に食事へ導くにはどうしたら良いのか難しいですね。やはり、親には忍耐が必要です。
「ご飯食べよう~」「イヤ!」「おもちゃ片づけて」「イヤー!」「もうおうちに帰るよ」「イヤイヤー!」ママの言うことにことごとく「イヤ」という言葉で返してきます。ママとしてもイラッとする瞬間ではないでしょうか。
このイヤイヤ~から「第一次反抗期」は別名「イヤイヤ期」と呼ばれ、今やイヤイヤ期の方がママ達の間では知名度が高いかもしれませんね。子供としては、反抗しているわけではなく一生懸命に「自己主張している」姿ともいえます
「イヤイヤ期」には本当に手をやかされます。可愛いねだけでは子育てはできません。3歳ごろは自我の芽生えが始まる頃でもあります。子供の人格・自我を尊重してあげないと、親子でストレスを抱えることになってしまいます。
怒ったり、癇癪を起したりすると、ママを叩いたり蹴ったり…。叩くのは「パパだけ」「ママだけ」など特定の人であることが多いようです。
子供ながらに、どうしようもできない気持ちを収めることができずに、叩いてしまうという行為につながってしまいます。
3歳児は怒りだすと手が出ます。親を叩いたりけったりします。親はそれを直に受け止めて本気で怒らないようにしなければなりません。「ママは悲しいな」と言って下を向いていると、「ママ」と言って顔を覗き込むかもしれません。別に両親のことを嫌いになったわけではないので、そこを間違えないようにしなければなりません。
ちょうど2~3歳の子がスーパーのお菓子売り場で、「これが欲しい~!」と泣き叫ぶ姿を見たことがある人も多いでしょう。ひどくなると、寝転がってジタバタと暴れている場合もあります。自分の子供でも経験したことのあるママも少なくはありません。自分の要求が通らないから、言葉で伝えるのもまだ難しいし、泣いたりわめいたりして自己主張しているのです。
スーパーなどの玩具売り場やお菓子売り場でひっくり返って泣いている子を見かけます。自分の要求が通らないので、訴える手段として泣きわめくのです。その時、可哀そうによしよし、と頭を撫でて買い与えてしまえば、子供は泣けば何でも通ると思うようになってしまいます。ママの強い決断が必要な場面です。
めそめそ泣いて見せるのが、3歳 反抗期の特徴
子供の泣き顔には誰でも弱いですよね。でも、時には強い態度で臨むことも必要です。自立しかけている3歳の子供を正しい方向へ導くことは大切なことです。ここで甘い祖父母が登場すると、後々手におえない我儘な子供になってしまう可能性があります。
3歳反抗期の特徴の一つに、「パパ嫌い」があります。世のパパにとって衝撃的なことですが、いつも一緒にいる時間が長いママの方が好き、という単純な動機によるものなので、あまり気にしなくても大丈夫です。
食べるのイヤ!
食事の時間に突然、食べたくない、と言われたらどうしますか?
「食べなきゃダメでしょう」と頭ごなしに怒りますか?それでは益々3歳子供の反抗期に拍車がかかってしまいます。そういう時は、一旦やめて様子を見ましょう。お腹が空いて自分からご飯が食べたいというかもしれません。
3歳の反抗期の接し方の一つです。
子供に出かけようと言っても、「まだ遊ぶ」と言って駄々をこねたら、「積み木で遊びたいんだね。じゃあ、お出かけから帰ったらまた遊ぼうね」と、子供の気持ちをいったん受け止めてあげるという対処法は効果があります。
「〇〇ちゃんの気持ちはわかるよ、でも〇〇〇でできないんだ」ということを繰り返し言って聞かせると、「ママはボク(ワタシ)の気持ちをわかってくれてる」と子供が安心もしますし、段々納得できるようになります。
一日一回は子供をギュッと抱きしめてあげましょう。
日頃から、ギュッと抱きしめてあげることで愛情を伝えることができ、それを感じて子供の心も安定します。子供の攻撃的な気持ちも落ち着いてくるでしょう。スキンシップをとることで、幸福を感じやすくなるホルモンの「オキシトシン」が分泌されます。
ママもギュッと我が子をを抱きしめることで、愛情を確認することができます。3歳の子供の反抗期にイライラして怒ったりしても、子供のやわらかな身体に触れ、ぬくもりを感じることでママの心も安定します。
3歳の子供を怒った後などに、ギュッとするのは親子ともどもとても効果的です。「ママを困らせて怒られてしまった、嫌われたかな?」という子供の不安は、抱きしめられると吹き飛んで、安心することができます。幼児期にスキンシップを取ることは、それからの成長にすごく大切なことです。
時間的にゆとりを持つ
親がイライラするのは時間がない時です。時間がないのに子供がぐずぐずしている、それだけで怒りが頂点に達しますよね。ですから準備は早めにはじめて、時間に余裕を持って行動するとイライラ感が薄れます。親がカリカリしているのを子供は敏感に察知します。
子供への言い方を変えてみると言うのも効果があります。
「何々しなさい。」ではなく、「〇〇〇したらお出かけだよ」という風に言い方を変えると、子供の反応が変わります。
威圧的な態度と口調は、子供の心を閉じさせてしまいます。
一度子供がしたいようにさせてみると言うのも一つの方法です。
公園で遊んでいて帰ろうとしなかったら、「遊びたかったら一人で遊んでいなさい。ママは帰ります。」と言って子供だけにすると、案外すぐに遊びをやめて帰宅します。
もっともこの場合は、周囲に危険がないと言う絶対条件のもとで行ってください。
3歳児反抗期とパパの関係
3歳ごろになると、子供は「パパきらい」とか「パパはあっちへいって」とか言い出して、父親を遠ざけようとする反抗期独特の特徴を示します。そんなことを言われたパパは落ち込んでしまいますよね。そこで、3歳の反抗期に対するパパの接し方を見てみましょう。
3歳の我が子が本気で「パパ嫌い」と言っていると思いますか?帰宅してすぐそんな言葉を言われたら落ち込むと思いますが、決して子供の本心ではありません。3歳反抗期の特徴の一つなのです。ですから、パパは子供の言葉を真正面から受け止めずに、なるべく子供と一緒にいる時間をつくるようにしましょう。また家族で出かける時間を多くとるようにしましょう。パパとの接触が増えれば、子供の心も穏やかになることでしょう。
このようにして、家族と共に過ごす時間が増えれば、パパは僕たち(私たち)のため精一杯やってくれていると3歳の子供が理解して、時にはパパの味方をしてくれることもあります。3歳子供の反抗期に負けないでください。この時期辛抱すればきっと良い親子関係が築ける筈です。家庭の中でいろいろやってくれるパパを見ていると、「パパはすごい!」「パパは優しい」「パパは楽しい」というイメージを子供が抱くようになって、パパの株も上がることでしょう。パパも積極的に育児にかかわるように努力してくださいね。
3歳 お誕生日おめでとう!!
3歳を迎えると反抗期は益々ひどくなります。これも成長過程の内と分かっていても、ひどいかんしゃくを起こして、叩かれたりするとついヒステリックな口調で叱ってしまいます。そんな時どうしたら良いのかご紹介します。
かんしゃくとは、3歳子供が気に入らないことがあった時、暴力的になったり、おお泣きしたりするような状態のことです。これはどのお子さんにもみられることで、お子さんを持つパパやママには経験があると思います。
例をあげれば、子供が自分の事を構ってほしいと思っているのに、パパやママが忙しそうにしていたりするとき、呼ぶ代わりに叩いたり暴れたりするなどの行動をとることがあります。
他には、買ってほしいものがあるとき、それが叶わないと分かると、ひっくり返って大泣きしたり、暴れたりするなどもかんしゃくの症状です。
かんしゃくは、決して異常なことではありません。子供はまだ言葉を使ってうまく表現ができいなので、思うように自分の気持ちが伝えられないことが原因として考えられます。
1歳ごろから始まり、5歳になるころにはほとんどの場合落ち着いてくると言われています。
3歳のころは反抗期と重なって、お喋りが上手なお子さんでもまだまだ気持ちを上手く伝えられないことがあるのでそれがかんしゃくという状態になって現れたりもするのです。
かんしゃくの原因は、欲求不満、疲労、空腹などです。小児は、注意を引きたかったり、欲しいものがあったり、やりたくないことがあったりしても、かんしゃくを起こすことがあります。小児がかんしゃくを起こすと、親は(自分の子育てがだめなせいだと考えて)自分を責めてしまいがちですが、実際には小児の性格と、そのときの状況、そして発育段階における正常な行動などが複雑に絡み合って起こります。心理的、医学的、あるいは社会的な問題がかんしゃくの根底にあることはまれですが、かんしゃくが15分以上続く場合や1日に何度も起こる場合には、このような原因が考えられます。
大人も思い通りに事が運ばないとイライラしてしまいます。小さい子供の場合、まだその怒りを抑えたり加減することができないので、怒って暴れたり泣いたりしてしまうのです。
ですから、発達障害と関連しているとは言い難いです。必ずしも発達障害である、とは言い切れません。
そう言われると、確かに発達障害のお子さんの場合、衝動性が高いので癇癪を起こしやすい傾向にあります。特に自分の希望が叶わない時や、注目してほしいときなどにはその傾向が強くなります。
しかし、3歳と言う年齢の場合、かんしゃくを起すからといって、必ず発達障害だという判断材料にはなりません。なぜなら、反抗期の真っ最中だからです。なんでもかんでもイヤイヤと否定する時期なので、少しでも思い通りにならないと、かんしゃく起こすことがあります。
3歳 反抗期 手足をばたつかせて癇癪を起こす
子供がかんしゃくを起したら、放っておくというのはあまりよい対応とは言えません。
確かに、毎日毎日ぐずって、激しく泣かれたりすると、パパやママも疲れてきてしまいますよね。
でも、放置しておくと余計ひどくなってしまう場合があります。
子供が泣いて暴れたりしたら、まず落ち着かせましょう。絶対に怒鳴ったり叱りつけたりしないでください。そんなことをすると、余計に興奮して、親に受け入れてもらえなかったということで、子供の心は傷ついてしまいます。そばに寄って、手を握ったり抱きしめてあげましょう。
子供が暴れてケガをしそうな場合は、まだ小さいので抱きしめてケガをしないようにしてあげましょう。少し落ち着いたら、子供の気持ちを聞いてあげるのが大切です。そうすると、子供の気持ちが分かるので、親のイライラ感も落ち着いてきます。
それから、3歳になるとお話が分かるので、今度からどうしたらいいのか一緒に考えてあげましょう。その場合、「こうしなさい」という切り口上ではなく、一緒に考えるというスタンスが大切です。
3歳 反抗期は 子供の成長の証
3歳 反抗期は、誰もが通る成長の通過点の一つです。顕著な反抗期がなかった子供は、将来問題行動を起こすなどと言われています。これは単なる俗説なのか判断に苦しむところですが、反抗期は自立する一歩前の段階なので、やはりそういう経過をたどるのが良い成長をしている証だと思います。
3歳反抗期についていろいろ見てきました。2歳ごろから始まる親への反抗に手を焼いておられる方のお役にたてれば嬉しいです。
何度も書きましたが、3歳反抗期は、第一次反抗期と呼ばれ、次の思春期に起こる第2次反抗期の前哨戦のようなものなので、3歳反抗期を経験しておくことは親として大切なことです。子供が自己主張をして、一人前の大人になってゆく大事な過程なので、親は温かなまなざしと寛大な心で受け止めてあげたいものですね。泣いて笑って、親子は一緒に成長してゆきます。
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