2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/10/30 更新
産後、授乳に追われていたのもつかの間、一年過ぎた頃には「そろそろ断乳?」という思いが頭をよぎるママもいるでしょう。でも、断乳する、といっても、やり方や時期に悩みますよね。そこで、ここでは断乳をスムーズに成功させるやり方を紹介していきます。
最近では、「断乳」よりも「卒乳」を勧められるようになってきているようです。
それは「断乳」という言葉からも連想できるように、一方的に子どもからおっぱいを取り上げてしまう、そんなやり方のイメージが強いので、子どもが納得いくまでおっぱいを飲み、自分から離れていくやり方「卒乳」、それが理想のやり方だということになってきているようです。
「そろそろおっぱいやめようかな?」そう思ったとき、卒乳にするか、断乳にするか、やり方に悩んではいませんか?お母さんと赤ちゃんのいいタイミング、いいやり方で進めるのが一番ですが、ここでは断乳のやり方について紹介していきます。
多くのママたちは1歳になったから、歯が生えてきたため、離乳食をよく食べるようになったというタイミングで行っているようです。
もしくは2人目を妊娠した、仕事に復帰するためというタイミングで行うこともあるようです。
伝統的に「1歳を過ぎたらおっぱいへの執着が強くなるから、その前にやめた方が楽」「歩き始めて自立の心が芽生えたり、離乳食を3食食べるようになったら切り替え時」など広く言われる断乳の目安も存在しています。
大体1歳6か月~2歳頃に断乳を始める方が多いようです。
まずは、母子ともに体調のよい日を選びましょう。そして、協力が不可欠なパパのスケジュールに余裕のある日、パパ、ママ、子供の気持ちにゆとりがある日にします。
なるべく気候のよいとき春、秋が無難です。
夏は、汗をかき、ママも子どもも水分不足になりやすく、また気温も高く体力を消耗しがち。冬も病気が流行しやすいので、断乳日を一週間前に決めても、風邪を引いてだめになる…なんてことも。
断乳のやり方で何よりも大切なのは、断乳の1ヵ月前ぐらい前から、子どもに良く言って 聞かせることです。
「もうすぐオッパイとバイバイね」というように、話しかけてみてください。
授乳中は「もうすぐおっぱい出なくなるからね、その時はバイバイだからね。」とか「5月になったらおっぱいバイバイね。」と言い聞かせるやり方を実践していました。
こうやって事前に言い聞かせて辞めるやり方を「言い聞かせ卒乳」と言うそうです。
今まで一番大好きだったおっぱい。突然取り上げられてしまうのは悲しいものです。まだ言葉は話せなくても、ママの言うことはなんとなくわかります。「明日からおっぱいバイバイね」など、さらっと伝えておきましょう。
乳腺炎になりやすい、おっぱいの出がよすぎる、など、おっぱいのケアをした方がいいと思われる場合は、1~2週間前に母乳外来や助産院でケアを受けるやり方をおすすめします。
断乳後はおっぱいが痛くなり、ママもつらい思いをします。あらかじめ、ケアをしておくことで断乳がスムーズに進みます。
予定していた断乳の日を迎えたら、朝一番に最後の授乳をします。途中でやめたりせずに、子供が納得するまで、満足するまでおっぱいを与えます。
最後の授乳が終わると、外出したり、思いっきり体を動かして遊んだり、とにかくおっぱいのことを思い出さないよう、気を紛らわせてあげましょう。
おっぱいに顔を描くやり方、からしや梅を塗るやり方もあります。
赤ちゃんが欲しがって服をめくりあげようとしたり、 おっぱいを触ったりしようとしますが、 飲みに来たらそのへのへのもへじのおっぱいをみせて、 「もうないよ」と言いましょう。
おっぱいから気をそらすために、疲れるぐらいに遊んであげましょう。
そうすると夜しっかり寝ます。
オッパイを見られてはいけないので、乳頭の先にテープを貼って、乳 頭が見えないようにしておき、どうしても泣いてダメなときは、オッパ イを見せて、「もうないね」と納得させます。
1度断乳をすると決めたら、断固として断乳を実行するようにしま しょう。中途半端に「ちょっと試してみよう」というやり方はいけません。 これは子どもにとって非常に迷惑なやり方であり、とても可哀相なことです。
断乳は無理をすると失敗します。無理は禁物なのです。一度失敗してしまっ た場合、次の断乳までは2~3ヵ月かかると思ってください。そして次の断乳は、 前回よりも一層の努力が必要になります。
断乳を成功させるには、確固たる強い意志が大事なのです!!
断乳後は、おっぱいがみるみるうちにカチンコチンに張ります。どうしても痛くてガマンできない時などに、手で搾乳するというやり方がおすすめです。
食事やお風呂の入り方などに気をつけると、かなりラクになりますよ。
また、大好きなおっぱいとバイバイした子供の心のケアも忘れてはいけません。
気を付けなくてはいけないのは、とことん搾乳をし ないことです。乳房の痛みが消えるまで、軽く上の部分を搾乳する 、というやり方のみにします。これを2日間やり、3日目には奥の方まで綺麗に搾乳 します。これでかなり楽になりますし、もう張らなくなります。
3日目以後は痛くなったときだけ手で搾乳するというやり方をしますが、ほとんど搾乳しなくても大丈夫なぐらいになります。そのあとは、1週間後にまた綺麗に搾乳します。そ れを1ヶ月、2ヶ月と繰り返してください。
それでもまだ乳汁が出てる場合は、また2ヶ月後に搾乳して綺麗に出しきっておきましょう。
4日目に一度出なくなるまで全部搾りきります。
その後は張ってきて痛くなったら圧を抜く程度に軽く搾る、というやり方を繰り返します。(ひどく張ったり痛くなければそのままでOK)
そして1週間後にもう一度出なくなるまで全部搾り出し、そこからまた1ヶ月後にもう一度出なくなるまで全部搾りきります。
断乳したら積極的にスキンシップをしたり、たくさん話しかけてあげたり、いっしょに遊んだり、別のかたちでコミュニケーションをたくさんとって、赤ちゃんを安心させてあげることが大切
断乳のやり方や準備について紹介してきましたが、いかがでしたか?
いろいろな理由で断乳を決めたことだと思います。余裕をもって断乳の日を決めたら、かわいそうだからという事は考えずに強い意志を持って進めていきましょう。
断乳に関しては個人差が大きく、理由や時期も様々です。また、「断乳がかわいそう」ということもありません。それぞれに合った無理のないやり方で断乳を目指しましょう。
断乳が成功した頃には、また一つ成長した子供の姿を見ることができるはずです。
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