2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/11/10 更新
いよいよ2018年から小学校で英語が必修科目になります。幸運なことに、なのか、不幸にして、なのか、自分の子供がそのタイミングで小学校にあがり英語を勉強することになった親は、何をすれば良いのでしょうか?これから始まる小学校の英語を探ります。
小学生
2020年(早い学校では2018年)から小学校3年生で英語が必修科目になります。
文部科学省の小学校外国語活動サイトからの引用です。
現在は5年生、6年生が外国語活動として英語に取り組んでいます。
文部科学省
子供たちのために、より良い英語カリキュラムを考えてくれています。
小学校での英語教育は、2020年度の教育指導要領から小3で必修化し、小5・6では成績がつく「教科」に変わる。移行期間を考えると2018年度から新しい授業を行う学校も多いと予想される。
目安は2009年生まれの子供が小学校3年生になる時から英語が必修科目になります。
必修科目となる英語
学ぶ英語よりは、使う英語の力を身に着ける実践的な科目になりそうです。
小野氏は「中学でやっていることを前倒しするということではなく、使える英語力を身につけさせるための改革です。文法等を覚えて学ぶというよりは、使う、話すということを重視する内容に変わっていきます。また、大学入試にも今後、スピーキングが入ってきます」と語る。
小野氏というのは、Benesseこども英語教室事業部 部長の小野祐輝氏とのことです。
小学校の英語の教育内容についてのコメントです。
中学生
2018年から英語で授業されることになります。
英語の時間は、日本語禁止になるということです。
「読む」「書く」学習にプラスして、英語で授業を行うことが基本に(2018年)
すでに高校で実施されている、「英語で授業を行うことを基本とする」指導方針が中学でも採用される予定です。そのため、定期テストでは、リスニングやスピーキングの実施が増える可能性も考えられます。
定期テストでスピーキングの採点をどうするかは、現時点で課題のままです。
高校生
2020年では、英語で発表や討論することになります。
海外に語学留学しなくても済むとも言えます。
英語で発表や討論する授業へ(2020年度)
すでに、2013年度施行の新学習指導要領により、高校では英語の授業は英語で実施することが基本に。
高校ではペアワークやプレゼンテーションなど「話す」ための方法も中学よりレベルアップ。
高校ごとに特色があり、おうちのかたが受けてきた授業とは大きく変わってきています。
詳しくは、文部科学省「高等学校版 新学習指導要領に対応した外国語活動及び外国語科の授業実践事例映像資料」を参照ください。
大学生
特に話すということに力点が置かれることになります。
たしかに従来は、ほとんど話す力は不要な大学が多かったです。
従来の「読む」「書く」「聞く」に「話す」が加わり、大学の入試は4技能化されていきます。
大学入試でも「伝わる英語」が重視され、「覚えて学ぶ」から「口に出し、使って学ぶ」ことへ英語学習は方向を転換していきます。
「英語で討論・交渉できること」をめざした実践的な英語教育ということですから、「話す」は重要です。
大学というより小学校からもっと取り組むべきなのかもしれません。
ところで、小学校の英語教育にあたり文部科学省が教材を用意しています。
以前は「英語ノート」
現在は「Hi,friends! 」
これは英語が小学校の正式科目ではありませんので教科書とは呼ばずに副教材と呼びます。
また使う使わないの判断は各小学校にゆだねられています。
英語ノート
通販等で今でも購入可能です。
英語ノートの後継副教材 Hi,friends!
こちらも一般の人でも購入可能です。
ところが文部科学省の小学校外国語活動サイトには、「英語ノートの教材」というページが用意されています。現時点で中身はありません。
これは、今後「英語ノート」が復活することを示唆しているのでしょうか?
謎は深まります。
普通に考えますと、他の小学校の教科同様になるわけですから、小学生向けの塾や英語スクールに通わせれば良いような気もします。
事前に何かしっかりと準備をしなければいけないものではありませんが、
お子さまには英語に対して興味を持ち、楽しみな気持ちで授業に向かってほしいですね。
もし今、お子さまが英語に興味を持たれているようでしたら、
まずはお子さまご自身が楽しめる方法で英語にふれてみることもおすすめです。
小学校での英語授業に向けて、何をしておけばいい?という親御さんの質問に対するベネッセの相談室での回答です。
子供が英語に触れる環境を用意してあげて下さいということです。
他におススメとして
・英語を話す外人の友達ができるような場を与える
・海外旅行に連れて行ってみる
・好きな漫画や映画の英語版を与える
があります。
英語を話す友達がいたら...
これは、環境に恵まれないと現実的には難しいですね。
仲良しになれる小学生の子供が近くにいる可能性は低いですから。
外人向けの小学校でも近くにあれば別なのですが。
家族で海外旅行
小学校に入ったなら、海外旅行に連れ出しても安心です。
英語のコミュニケーションの必要性を肌で感じてくれるかもしれません。
それに家族の思い出になります。
漫画の英語版
小学生の好きな漫画、映画でもよいです。
日本の漫画は海外でも人気が高いので英語版も比較的容易に手に入ります。
小学校や市町村の図書館に用意されている場合もあります。
2018年から必修科目となる小学校の英語。しかしながら具体的な内容はまだ明るみになっておりません。現在は各小学校に判断をゆだねているようなところもあり、積極的な小学校と、そうでない小学校との差は大きいです。小学校の子供を持つ親としては心配になりますが、今できることは子供に英語に接する機会を持たせてあげることが一番大切だということがわかりました。
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