2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/10/14 更新
人と人との出会いがあるように、絵本を通して様々な出会いがあることをご存知でしょうか?3歳になると、言葉の意味がようやく理解しはじめ、絵本を読むことが楽しくてたまらない時期です。ドキドキワクワク素敵な出会いがたくさんの3歳おすすめ絵本を集めてみました!
[表示する]
絵本を読むと、なんだか、心がぽかぽかしてくるんです。大人が読んでも不思議と魔法がかかったように気持ちよくなります。だとしたら、子どもはどうでしょう?言葉と絵の意味がはじめて分かった時の感動を大人が一緒に味わうことができたら、しあわせですよね。3歳の幼児期の中でどれだけのお気に入りの絵本を一緒に見つけることができるか、子どもさんと一緒に楽しく読み比べしてみませんか?
ぐりとぐら
作: 中川 李枝子
絵: 大村 百合子
出版社: 福音館書店
料理することと食べることが大好きな、のねずみのぐりとぐらのおはなし。森へでかけてどんぐりやくりを集めていると、自分達よりも大きなたまごをみつけます。たまごで何を作ろうかあれこれ二ひきで相談し、「あさからばんまでたべてもまだのこるくらいの大きいかすてら」を作ることにしました。うちへ帰って材料と道具を持ってくると、大きなたまごを割ってかすてらを作ります。二ひきが歌いながら焼けるのを待っていると、森中の動物たちが集まってきて、みんなでかすてらをいただきました。ああ!おいしそう!
わたしのワンピース
作: 西巻 茅子
出版社: こぐま社
「まっしろなきれ
ふわふわって
そらから おちてきた」
野原で白いきれをひろったうさぎは、黒い足踏みミシンでワンピースを縫います。
「ミシン カタカタ
わたしの ワンピースを つくろうっと
ミシン カタカタ ミシン カタカタ」
目がさめるような色づかいと、ふんわりしてリズミカルな言葉が、あっというまに子どもの心をとらえます。
「ラララン ロロロン わたしににあうかしら」
お花畑をとおればまっしろなワンピースが花もようへ、雨がふってくればみずたまもようへ。
それだけではありません。草の実もようになった実を小鳥が食べにきて、小鳥もようのワンピースは空を飛んだりするんです! まるで夢のような「わたしのワンピース」!
てぶくろ
作: (ウクライナ民話)
絵: エウゲーニー・M・ラチョフ
訳: 内田 莉莎子
出版社: 福音館書店
雪の降る森の中、こいぬと歩いていたおじいさんが手袋を片方落として行ってしまいます。
ねずみがかけて来て「ここで暮らすことにするわ」と手袋の中に入ります。次にやって来たかえるが「わたしも入れて」と言うと「どうぞ」と入れてくれました。うさぎ、きつね、おおかみ、いのししが次々とやって来て仲良く中に入ります。手袋はもうぎゅうぎゅうづめです。
そしてやって来たのは、くま。「わしも入れてくれ」「とんでもない。まんいんです。」のやりとりのあと「ほんのはじっこになら・・・」とくまも仲間に入れてもらい、手袋は今にもはじけそうです。
手袋が片方ないのに気付いたおじいさんが探しに戻るその先を、こいぬがかけて行くとむくむく動く手袋が・・・。「わん、わん、わん」とほえるとみんなはびっくり! 手袋からはい出して森のあちこちへ逃げて行きました。
ねずみくんのチョッキ
作: なかえ よしを
絵: 上野 紀子
出版社: ポプラ社
おかあさんがあんでくれた赤いチョッキ。
「ぴったり にあうでしょう」
ねずみくんはうれしそうに言います。いいチョッキです。
すると、あひるくんがやってきて言うのです。
「ちょっと きせてよ」
そうやってあひるくんがチョッキを着ていると、今度はさるくんが言います。
「ちょっと きせてよ」
さらにあしかくん、ライオンくん・・・・次々に動物がやってきてねずみくんの赤いチョッキを着るのです。
あれれ、チョッキはだいじょうぶなのかな?
ねずみくんシリーズ
どろんこハリー
作: ジーン・ジオン
絵: マーガレット・ブロイ・グレアム
訳: わたなべ しげお
出版社: 福音館書店
ハリーは黒いぶちのある白い犬です。ハリーはおふろが大嫌い。おふろから逃げ出してあちこちで遊び、どろだらけになってしまいます。あんまり汚れて、白いぶちのある黒い犬になってしまいました。
おうちに帰ってきたけれど、自分がハリーだとわかってもらえません。途方にくれるハリーでしたが、ふとひらめきました。
そうだ!おふろできれいにしてもらおう!...
きれいになったハリーのしあわせそうなこと。ああ、おうちっていいなあ...
いかがでしょうか?一度は読んだことある絵本はありましたでしょうか?あらすじを見るだけでワクワクしてきますよね?3歳になると少し長いお話も集中して読むことができてきます。もし集中できなくても大丈夫です。「なんで見てくれないの?」ではなく、お母さん自身が好きな絵本を選んでみてください。そうすると自然に絵本の傍に寄ってきてくれますよ!
一度読んだら「また読んで」と子どもに言われると、ものすごくうれしい気持ちになりますよね。そんな、何度みても、ワクワクする3歳児向けの絵本を集めてみました!
ぼくのともだち
価格 (税込): 1,512円
作者: とねさとえ
出版社: 学習研究社
出版社・レーベルの紹介文
ひとりぼっちのうさぎの初めての友達は迷子のたまご。何をするにもふたりは一緒。うさぎはとても幸せでした。こんな毎日が続いて欲しいとうさぎは願いますが…。イタリアで活躍する絵本作家・刀根里衣が贈る友情と絆の物語、待望の日本語版。
あったかい絵が心をくすぐります。大人が読んでも心があたたかくなる絵本です。「3歳の子どもには少し難しい」と思われる方もいるかもしれませんが、大人が一緒に読むことで、絵本の内容が自然と入ってきますよ。
あとでって、いつ?
価格 (税込): 1,404円
作者: 宮野聡子
出版社: PHP研究所
出版社・レーベルの紹介文
パパもママも“あとで”ばかりいって、ちっともあそんでくれないな…「“あとで”は“あとで”。ちょっとまって、ってこと!」ママがおおきなこえでいったので、とっちゃんは、それっきり、だまってしまいました。忘れがちな気持ちを思い出させてくれる優しい一冊
つい、大人の都合で「あとでね」と言ってしまうことって日常の中でたくさんありますよね。
3歳ともなれば、自分の気持ちが思うように伝わらないと、待てないこともあります。「あとでっていつ~」なんてしょっちゅう言われてませんか?大人が考えさせられる絵本だからこそ、子どもと読んでみてはいかがでしょうか?
3歳の子どもの反応は?ぜひ手に取ってみてください。お気に入りの絵本になること間違いなしです。
ケーキをもって
価格 (税込): 1,080円
作者: 浦中こういち
出版社: クレヨンハウス
出版社・レーベルの紹介文
男の子と女の子が、ケーキをもって会いに行きたいのは、友だちのくまくんのところ。だけど、呼んで出てきたのはくまくんじゃなくて……? 『バナナをもって』『キャベツをもって』シリーズ3作め。
かわいい絵が、3歳の子どもにぴったりですよね。お話の内容もシンプルで、何度でも読みたくなる絵本の一つなりますよ!この浦中こういちさん。実家が農家でお米や美味しいお茶を作っているんです。作家さんのあたたかさが絵本全体を通しても伝わってきます!
はずかしがりやのバナナくん
価格 (税込): 1,404円
作者: 岡田よしたか
出版社: PHP研究所
ほっこりするお話内容は、3歳の子どもにとって、おすすめです。かわいい絵にもひきつけられる絵本ですね。
あしにょきにょき
価格 (税込): 1,404円
作者: 深見春夫
出版社: 岩崎書店
出版社・レーベルの紹介文
あのナンセンス絵本、35年ぶりの続編!?
豆を食べると足がにょきにょきのびていきました。森をぬけ、街にでると、なんとむこうからべつの足が…。
1980年に刊行されたロングセラー絵本『あしにょきにょき』の、35年ぶり!となる続編。
とつぜん足がにょきにょき伸びていく不思議な物語が、パワーアップして帰ってきました!
もうこれは「一度読んでみてください!」と声をあげて言いたいくらいのおすすめ絵本です。ソラマメをたべたとたん、みるみるうちに足がにょきにょきのびて・・・というお話なのですが、絵本をめくるたびに、笑いがこぼれてきます。3歳児さんには言葉のニュアンスが難しいかなと思うところも少しはありますが、絵を通して理解することができるので、大人も子ども一緒になって楽しむことができる絵本の一つです!
どろきょうりゅう
価格 (税込): 1,404円
作者: 中川ひろたか
鈴木翼
市居みか
出版社: 世界文化社
出版社・レーベルの紹介文
泥団子からある日恐竜が生まれました。泥団子を作ったのは、恐竜博士のてるちゃん。
恐竜は、どんどん大きくなり子どもたちの人気者に。
ところがある日、子どもたちとプールに入ってしまい、どろ恐竜は溶けてなくなってしまったのです。
泥団子を再び作る子どもたち。再び、恐竜に出会うことはできるのでしょうか?
あたたかみのある絵本で、そして考えさせられる絵本です。子どもはどろんこあそびが大好き!この絵本を通してどろんこ遊びの遊び方が変わるかもしれません。3歳児さんにぴったりの絵本です。
新しい絵本やロングセラーといった様々な絵本がありましたね。「読んでみたい!」という絵本は見つかりましたでしょうか?それでは、最後に親子で楽しめる3歳おすすめ絵本をご紹介します!
おおきなかぶ
価格
864円(税込)
著者名
A・トルストイ/作 佐藤忠良/絵 内田 莉莎子/訳
出版社名
福音館書店
うんとこしょ、どっこいしょ」と、つい力が入る、おなじみのおはなし。 大きなかぶを、みんなで力を合わせて抜く、という単純な物語の中に、
大らかさ、力強さ、ユーモアなどが満ちあふれています。
さつまのおいも
価格
1,404円(税込)
著者名
中川ひろたか/文 村上康成/絵
出版社名
童心社
人間に食べられたばかりのおいもにだって、少しは考えもある。土の中で体をきたえて……。
この絵本を劇ミュージカルにし、劇中歌を収録した<CDさつまのおいも>があります。
バムとケロのさむいあさ
価格
1,620円(税込)
著者名
島田ゆか/作
出版社名
文溪堂
きょうは、とっても寒い日。きっと池もこおっているから、あそびにいこう!
そしたらなんと、アヒルが池といっしょにこおっていたから、さあたいへん!
バムとケロに、新しいおともだちも。
おたすけこびと
価格
1,620円(税込)
著者名
なかがわちひろ/作 コヨセ・ジュンジ/絵
出版社名
徳間書店
「はい、しょうちしました」おかあさんからの依頼を受けてダンプカーやショベルカー、
たくさんのはたらく車とキッチンに向かったこびとたち。そこでは何かをつくっている様子。
おかあさん、おとうさん、男の子がでかけている間に、依頼されていたものは完成!
こびとたちは何をつくったのでしょうか? こんなこびとたちがいたらすてきですね
おどります
価格
1,296円(税込)
著者名
高畠純/作
出版社名
絵本館
「メケメケ フラフラ」……と、動物たちがおどる姿を見ても、脱力している場合ではないのです。一緒におどらなくては! さあ、あなたもメケメケ、フラフラ~!
おばけのバーバパパ
価格
1,080円(税込)
著者名
アネット・チゾン&タラス・テイラー/作 やましたはるお/訳
出版社名
偕成社
ともだちのいす
価格 (税込): 1,512円
作者: 内田麟太郎
おくはらゆめ
出版社: くもん出版
友だちがほしいこぶたのトンちゃんは、友だちのためにいすを作りました。浜辺にいすをおいてだれかこないかなーと待っていると、そこにやってきたのは…?!
「友だち」は子どもたちにとって、本当に切実で身近な存在です。けんかしたり仲直りしたり…。日々のなかでときに親より重要だったりします。「友だちってどうやってつくるんだろう?」クラス替えのたびに考える子もいるかもしれません。そしてそんなこと何にも考えなくても友だちがたくさんできる子も。
「友だちのきっかけ」はいろいろあるし、どんなこともきっかけになるんだな、と思ったら、友だちづくりには悩まないかもしれません。
本書は、そんな友だちで悩んでいる子も、悩んでいない子も楽しめるともだち絵本。
こぶたのトンちゃんと、とらのトラキチくんの友情の芽生えが楽しめる友だち絵本です。
「ともだちやシリーズ」の内田麟太郎が描く、新しい友だちの絵本。
友だちがほしいから「友だちのいす」を作るなんて、トンちゃんとっても頭がいい?! でも本当にそれで友だちができるかな
げんこつやまがあったとさ
価格 (税込): 1,188円
作者: 間所ひさこ
雨宮尚子
出版社: PHP研究所
ドロシーとまほうのえのぐ
価格 (税込): 1,404円
作者: デニス・トレ
アラン・トレ
こみやゆう
出版社: PHP研究所
ポポくんのみんなでおすし
作者: accototo
出版社: PHP研究所
3歳にぴったりな素敵な絵本、3歳児さんに読みたい絵本は見つかりましたか?「なかなか絵本なんて買えないわ」と思われる方!図書館には絵本がたくさんあります。まずは図書館でお気に入りの絵本をみつけてみてはいかがでしょうか?そして、心から「これだ」と思える絵本を購入してみてはいかがでしょうか?絵本が一生の宝物の一つになりますように。
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局