2016/07/08
城ヶ崎 香乃
毎晩繰り返される我が子の夜泣き…。今まではこんなことなかったのに!いったいいつまで続くの?2歳以降の夜泣きってよくないってホント?そんなふうに悩むママはきっと多いと思います。2歳児の夜泣きの原因は?どうやって接したらいいの?そんな疑問を解決しましょう!
機嫌よく寝付き、よく眠っていた赤ん坊が、はっきりした原因(空腹・おむつが濡れている・部屋が暑すぎる・寒すぎるなど)がないのに、夜中に起きて激しく泣く場合があり、これを夜泣きと呼ぶ。
赤ちゃんの頃から夜泣きしやすい子もいれば、これまでほとんど夜泣きのなかった子が、2歳頃になって急に夜泣きするようになることがあります。
いきなり泣きだすとどうしたのかとママは不安になる上、2歳ともなれば泣き声も大きいので夜中に泣かれると周囲にも気を使ってしまいますよね。
2歳児の夜泣きの原因は一体なんなのでしょうか。
また、夜泣きの際にはどのように対応したらよいのでしょうか。
2歳になると体重の増加はゆるやかになります。体重は2歳から3歳で2~3kg増える程度で、身長は1年間に7~8cm伸びるくらい。子どもらしいスマートな体つきになってきます。
2歳児では運動量も増えるので、引き締まった身体つきになってきます。
運動能力はずいぶん発達してきて、しっかりと歩けるようになり、走ることもできるでしょう。敷居のようなちょっとした高さならまたぐこともできますし、しゃがんで立ちあがったり、両足を交互に動かして階段を昇ったりもできるようになります。
2歳児は身体を動かすのが大好き。
自分の思うように身体を動かせるようになってくる頃なので、楽しくて仕方がないのですね。
言葉の発達は目覚ましく、話せる単語が増えてくる子も。
「マンマ」「ブーブ」といった一語文から、「マンマ、たべた」「ブーブ、きた」というような、主語と述語の二語文が出るようになる子も。
言葉の発達は、2歳児の時点では個人差が大きいです。
単語しか話せない子もいれば、すらすらお喋りする子もいます。
成長のスピードはそれぞれなので、焦らず見守りましょう。
何でも自分でやりたがる時期で、はっきりと自己主張するようになります。ママがやってあげようとすると「いや!」と反発して、自分でやって、でも思い通りにできなくてかんしゃくを起こすことも。
このように、2歳児は飛躍的に成長します。
夜泣きもまた、2歳児の成長に大きくかかわっているのです。
では、2歳児でみられる夜泣きの原因や、夜泣き時の接し方などを見ていきましょう。
2歳頃になると、昼間のいろいろな経験を記憶する力も育ち、その時々に受ける感情も豊かになりますから、それが夢となって浅い眠りのときに夜泣きを誘発しているのかもしれません。
2歳では少しずつ記憶力や感受性が発達してきています。
睡眠中も脳は働いていて、日中に経験したことや受けた刺激を整理しています。
2歳児の夜泣きは、記憶力や感受性を更に育む過程と言えるのかもしれませんね。
・生活のリズムを整える。(昼と夜のメリハリつける・1日の食事のリズムを守る。離乳食は時間を決め規則的に与える。)
・昼間の母乳やミルクが不足していたり、のどが渇いたりしていないか、配慮する。
・着せ過ぎのために暑くて泣く場合もあるので着衣に注意する。
・昼間、散歩など外に連れ出してみる。
・電気をつけ部屋を明るくしたり、音楽を聞かせるなど、一度完全に起こしてから寝かしつけるという手段もある。
・漢方療法 - 幼児の夜泣きには柴胡加竜骨牡蛎湯などの漢方薬に小児夜啼症(夜泣き)の適応がある。
時期が来ればおさまるものと親が達観することも必要である。
起床、就寝時間や、食事、おやつの時間など、できるだけ時間を決めて規則正しい生活を送るよう心がけましょう。
夜泣きで目を覚ました際に飲み物を飲ませて落ち着かせると、眠っていく場合があります。
2歳児ではフォローアップミルクや、お茶、スポーツ飲料などがオススメです。
暑くて寝苦しいことが夜泣きに繋がっているのかもしれません。
また、2歳児は大人より体温が高いため睡眠中に汗を掻きやすいです。
汗を掻いていないか、掻いていたら着衣や寝具で調節してあげましょう。
散歩で気分転換をしたり、身体を動かす遊びが効果的です。
日中程よく疲れさせておくと、夜中ぐっすり眠ってくれることがあります。
電気を付けて音楽を聞かせたり、優しく話しかけたりして落ち着かせましょう。
2歳児はママが傍にいないと不安がると思いますので、抱っこしてあげるのも効果的です。
小児科で相談すると処方して貰えることがあります。
お医者さんにもよりますので、希望される方は漢方療法を積極的に取り入れている病院を選ぶとよいでしょう。
朝起きたときには、夜中の出来事は記憶に残っていないことがほとんどですが、何らかのイメージを覚えていることもあります。恐ろしげな怪物など、恐怖感を呼びおこすイメージが多いようです。
□ 今までは無かったのに、突然夜泣きが始まった。
□ 眠りについてから4時間後くらいに突然泣き出す。
□ 目をつぶったまま(寝たまま)泣いている。
□ 泣くというよりは「叫ぶ」「騒ぐ」に近い。
□ 痛そう、苦しそうに「ギャー」「あ゛ーー」と大泣きする。
□ 泣きながらバタバタ暴れる、または蹴る・転がる・這いずり回る。
□ 抱っこすると余計に暴れる、または泣き叫ぶ。
□ 触ると余計に大泣きする、または暴れ叫ぶ。
□ 数十分後にぴたっと泣き止み、何事もなかったかのように寝はじめる。
□ 朝起きるといたって普通で、本人は覚えていない。
本人は、深い眠りで怖い夢を見ている状態です。
そこへ大人が抱っこなどすれば、夢の中で「何をするの?やめて!!」とパニックに陥るのです。
さらに肩を叩こうもんなら「痛い!やめてよ!」と暴れ叫ぶのです。
ですから大人にできることといえば、眠りに戻るまで安全を確保することだけです。
ベッドから転げ落ちないように物へぶつからないように、それだけして見守りましょう。
夜驚症がひんぱんに発生して、周囲の人の睡眠を大きくさまたげるようであれば、治療を検討したほうがいいかもしれません。小児科や小児神経科などに足を運んで、医師の話を聞いてみてください。
浅い眠りの時におこる夜泣きに対し、夜鷹症は深い眠りから急激に目覚めるようです。
半覚醒の状態なので、落ち着かせようとしても周りの言葉は届かないようですね。
2歳児のお子さんの夜泣きがあまりにもひどい場合には、これがあてはまるのかもしれません。
子どもは1歳から2歳、2歳から3歳、と驚くほどのスピードで成長していきます。
昨日出来なかったことがある日突然できるようになった、なんてことも度々あるほどです。
人間の脳は3歳までに80%が完成するとも言われています。
そんな凄まじい成長の真っ只中にある2歳児の脳は、眠っている間にも着々と発達をとげています。
その発達の過程が、夜泣きという行動に表れることがあるようです。
2歳児のお子さんを持つママはお子さんの夜泣きにあまり心配せずに、これも成長に必要なことなんだ、いずれは落ち着くんだ、と達観し、余裕を持ってお子さんに接してあげられたらいいですね。
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