2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/10/08 更新
赤ちゃんが誕生するとどんな風に成長していくのか気になりますよね。特に生まれてから1歳のお誕生日を迎えるまでの赤ちゃんの成長は目まぐるしく個人差が大きいものです。赤ちゃんがどんな風に成長していくのかを月齢ごとにご紹介していきます。
約2~3時間おきにおっぱいを飲んでは眠り、また起きて飲んではウトウトする……。これが新生児期の赤ちゃんのお仕事!
この頃の赤ちゃんは1日のうち16~20時間は眠るといわれるぐらいに、昼夜の区別はほとんどないまま、1日の大半を眠って過ごします。ただし、睡眠は小刻みで1回の睡眠時間は多くても2~3時間ぐらい。夜中も、泣いて起きてオムツを替えてもらい、おっぱいを飲んで眠るの繰り返し
生後0ヶ月の赤ちゃんは新生児とも呼ばれています。毎日子育てしているとそんなに成長を感じられない月齢に感じるかもしれませんが、すごいスピードで成長しているのが実は、生後0ヶ月の赤ちゃんなのです。
生後1ヶ月になると、追視といって目で物を追いかけることができるようになります。
ママが赤ちゃんを抱いて話しかけると、ママの顔をじっと見つめるようになり、ママが顔を動かすとその動きを追って右、左、上、下などに瞳を動かすことができるようになります。
生後1ヶ月の赤ちゃんは、だいぶ目も見えるようになってきてジーっと見ようとする姿がとてもかわいいですよね。大きくなってきたなと成長を感じますね。
2ヶ月になると追視できる範囲が左右、上下ともにかなり広くなり、首の筋肉が発達してきたことと合わせて、顔を右、左へ回して目で追うようになります。
また、赤ちゃんは3原色、なかでも赤い色が一番よく見えますから、ベビーベッドの上に鮮やかな色の玩具やリングなどをつってあげたり、ママが赤い色合いのガラガラを赤ちゃんの顔の上で振って見せたりすると、音への反応と合わせてとても喜ぶようになります。
生後2ヶ月となった赤ちゃんは、目でしっかりと色々なものを追うようになってきています。音にも反応し始めるので目と耳の成長を感じることができますね。ガラガラなどをつかってあやすこともできるように・・。
3ヶ月頃(ゆっくりの赤ちゃんは4~5ヶ月頃)になると、自分の頭を支えられるようになり、首の動きをコントロールできる赤ちゃんが多くなってきます。これが「首がすわる」ということです。
首がすわってくると、音のするほうや目に入る物のほうへ顔を向けることができるようになると同時に、そばにあるガラガラなどの玩具に手を出し、握って口に入れたりします。。
自分の手はそばにある一番の玩具なので、しげしげと眺めたり、こぶしにして口に入れたり、指を吸ったりするようになります。
生後3ヶ月の赤ちゃんの成長は、少しずつ首を持ち上げたり維持することができるなど首がすわるように。手に触れたものをつかんで口に持っていくなどの成長も感じます。
4ヶ月になると、ほとんどの赤ちゃんが首がすわるようになってきます。腹ばいにするとしっかり首を持ち上げ、しばらくその姿勢でいられるようになるでしょう。首や手足、背中の筋肉も発達してきて、赤ちゃんのわきの下を支えてひざの上にすわらせても、しっかりしてきます。ひざの上に乗せて、赤ちゃんの胸のあたりを手で支えながら立たせると、喜んで足をピョンピョンさせる子もいます。
生後4ヶ月の赤ちゃんは、昼間の時間起きて遊ぶことができるようになってきます。首もすわっている赤ちゃんも多いので、腹ばいにしてあげると自分の力で首を持ち上げて周りをみようとします。4ヶ月もたつとかなり成長してきていますね。
首や手足をよく動かせるようになり、力も強くなってくる時期です。それにつれて、赤ちゃんは体を自由に動かしたい欲求が強くなって、起きている時は狭いベッドに寝かせられるより、床の上にコロンと転がされて、十分に体を動かせるほうが喜ぶようになります。
生後5ヶ月頃の赤ちゃんの成長で一番気になるのが寝返り。それでも赤ちゃんの成長には個人差があるので早々に寝返りを習得する赤ちゃんもいれば、のんびり屋さんの赤ちゃんは寝返りする気がまったくないという赤ちゃんも。少しずつの成長を楽しむくらいの余裕があったらいいですね。
6ヶ月になると、ママが赤ちゃんのわきの下を両手で支えたりしなくても、少しの間ならすわれるようになる赤ちゃんもいます。おすわりができるといっても、まだ少しの間ですし、背中が丸まっていたり、両手を体の前の床についたり、横や後ろにコロンと転がってしまうことも多いでしょう。
赤ちゃんが口を開けると、下の歯ぐきにポッチリとした白い物が見えてくる……。こんなふうに下の前歯が2本生えてくる赤ちゃんが多くなるのが6ヶ月のころです。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんは、おすわりができるようになるのです。でもまだまだ上手ではないので、支えが必要となります。また、この頃の成長で一番嬉しいのは、下の前歯が生えてくることですね。
赤ちゃんの知恵が発達してくると、いつもそばにいるママや家族と他の人との違いがわかってきます。ママやパパなど身近な人の顔を見るとにっこり笑ったり、「アーアー」とか「マー」など、うれしそうな声をあげますが、見慣れない人が来るとじっと見つめたり、何となく表情が固くなります。これが「人見知り」の始まり。
目で見て興味を引かれた物には、何でも手を伸ばすようになります。手の動きも上手になるので、玩具を手につかんでテーブルを叩いたりして遊ぶようになります。両手にそれぞれ違う物を握ったり、右手に持っている物を左手に持ち替えることができるようになってきます。
生後7ヶ月の赤ちゃんの成長で、これまでの成長とは違う点が出てきます。それは人見知りです。大好きなママやパパとそうではない人という区別をするように・・。人見知りが激しいと大変ですが、それでも自分を特別だと認識してくれることは嬉しいことですね。赤ちゃんの成長が嬉しいと感じる瞬間です。
腹ばいになっている赤ちゃんが、ひじを使いながら体をひきずるように前に進んだり、おすわり姿勢のまま足をこぐように移動したり、ハイハイが始まる時の形は赤ちゃんによっていろいろです。
手の動きが器用になって小さい物や細かい物もつかめるようになってきます。両手の協調性も発達してきますから、片手から片手へ玩具を自由に持ち変えたり、両手に持った積み木をカチンカチンと打ち合わせたり、着ている洋服についた飾りやヒモ、ボタンなどを引っ張ってみたり、いろいろなことをするようになります。
生後8ヶ月の赤ちゃんは、うつ伏せの状態から腹ばいで動くように・・。ハイハイをそろそろはじめる赤ちゃんも。また小さいものをつかむこともできるようになるなど、かなりの成長を感じます。
ハイハイができ、自由に移動できるようになって行動半径が広くなるにしたがい、しばらくの間は一人であっちこっちと移動しながら遊べるようになります。クルマなどの動く玩具、タイコなどの音の出る玩具、動くボールなどを渡すと喜びますし、しばらくの間は玩具に興味を集中させて一人遊びができるようになってきます。
赤ちゃんが「いないいないばあ」を好むのは、短期の記憶力が発達してきた証拠。「いないいない」の後に「ばあ」と、ママの顔が現れると予測する力も少しついてきたのです。でもまだ、赤ちゃんには目に見える物だけが存在している段階。「いないいない」のまま、ママの顔や姿が現れないと不安になって激しく泣いたりします。
これが後追い。
生後9ヶ月の赤ちゃんは、自由にハイハイで動き回るようになっていきます。
また、いないないばぁを好むようになるのも、この時期ですね。
色々な感情が芽生える赤ちゃんの成長が本当に可愛いと感じますね。
赤ちゃんの口からいろいろな「言葉」が出るようになってきます。でも、まだ意味のある言葉ではなくて、さまざまな「音」の段階といっていいでしょう。唇を合わせると出る「マアマアマア」といった音や、舌を使った「チャッチャッ」とか「タッタッ」といった音ですが、だんだんと言葉になっていく大事な基礎といえます。
つかまり立ちがしっかりできるようになると、だんだんに伝い歩きをする赤ちゃんも出てきます。伝い歩きはしないものの、おなかをちょっとだけテーブルで支えて、もうすぐ一人で立てそうな様子を見せる赤ちゃんもいます。
生後10ヶ月の赤ちゃんは、言葉を発しようと色々な声を出すように。またつかまり立ちや伝い歩きをはじめる赤ちゃんも。赤ちゃんの成長には、赤ちゃんの性格も影響するようです。
ハイハイのスピードはかなり速くなって、興味を引く物を見つけるとアッという間にそこへ行くこともできるように。伝い歩きが達者になって、椅子からテーブル、ソファに壁、いろいろな道具(?)を利用して動き回ります。
赤ちゃんの言葉はママや周囲の大人とのコミュニケーションによって育てられます。この時期、食べ物を指さして「マンマ」というなど、単純な言葉を発する赤ちゃんもいますが、それは少数派。多くの赤ちゃんはまだ意味のある言葉は出始めていませんが、大人が考える以上にまわりの大人の動作や言葉をよく理解しているのです。
11ヶ月の赤ちゃんは、もうすっかり人間らしく成長しています。ハイハイも自由自在なので好きな場所で好きなことをして遊ぶように。自分以外の周りの人たちとのコミュニケーションもとるように。
「ママ」「あーちゃん(ママのこと)」「パパ」「マンマ」「ブーブー」など、その子にとって関心のある言葉を1つか2つ言えるようになってくる頃です。ただの口真似ではなく、言葉の意味をわかって言うようになるのがこの時期の特徴で、たとえばママの姿が見えないと、自分のそばに来てという気持ちで「あーちゃーん」と呼んだり、自動車好きの男の子は通りかかった車を見て「ブーブー」とうれしそうに言ったりします。
1歳のころには2~3歩歩き出す子どももいますが、みんながそうとは限りません。むしろ歩ける子のほうが少なめで、ほとんどの子が歩き出すにはあと数ヶ月から半年くらいかかります。
1歳を迎えた赤ちゃんを前に、1年の成長の目まぐるしさにスゴイと感じるママやパパは多いのではないでしょうか。1歳を迎えた赤ちゃんは、歩き始める子も出てきますし、言葉でコミュニケーションを取ろうとします。
生まれてから1歳のお誕生日を迎えるまでの赤ちゃんは、本当にめまぐるしく成長していきます。まだ目も満足に見えていない状態から、言葉でコミュニケーションをとり自分の意思で動くようになるなど、人として一番成長していくのがこの1年間なのではないでしょうか。
育児は大変ですが、この1年の成長をしっかりと見守って子育てしていきたいですね。
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