2016/07/08
城ヶ崎 香乃
2015/09/27 更新
2000年4月から法律で義務化されたチャイルドシート、今や子供がいる家庭では常識になっていることと思いますが、皆さんはチャイルドシートの詳しい法律は知っていますか?チャイルドシートの使用義務や義務を免除される場合がある?海外の法律は?など詳しく調べてみました。
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1999年、通常国会で道路交通法の一部を改正する法律が可決成立しました。2000年4月よりチャイルドシートの使用が義務化され、現在6歳未満の着用が法律で義務付けられています。ではその法律とはどのような法律なんでしょうか?
わが国においては、シートベルトの着用を義務化した昭和60年(85年)の道路交通法の改正の際に、チャイルドシートの使用義務化も併せて検討されたが、チャイルドシートの普及状況等にかんがみ、時期尚早であるとして見送られたという経緯がある。
1998年5月に(社)日本自動車連盟(JAF)が実施したチャイルドシートの使用率に関する調査によると、0歳から8歳までの平均のチャイルドシート使用率は約8.3%と、依然として低い水準にとどまっていることが明らかになった。
しかし、1998年夏に警察庁の委託を受けて(財)国際交通安全学会が実施したチャイルドシートの保有状況に関する調査によると、小学生以下の子供を自動車に乗車させる機会のある人のうち約57%がチャイルドシートを保有していることが判明した。
チャイルドシートの使用義務(道路交通法第71条の3第4項)
自動車の運転者は、幼児用補助装置(いわゆるチャイルドシート)を使用しない6歳未満の幼児を乗車させて自動車を運転してはならない
チャイルドシートが法律上義務化されてはいますが、気になるのは病気の時、お子さんを横に寝かせないとならないなどチャイルドシートに座らせることができない場合、バスやタクシーに乗せる時、他人の車に乗せる時、授乳やおむつ替えの時 どういう場合が免除適用になるのか見てみましょう。
病気の時はお子さんを横に寝かせたまま乗せられたらいいですよね、怪我をしていたらベルトを締めるのが困難な時もあります。法律で義務でもこればっかりはどうにもなりませんね。
車に設置できるチャイルドシートの数は限られますよね。設置可能台数のチャイルドシートを車に設置し、チャルドシートに座れる数の子供以上の子供を乗せる場合、チャイルドシートを使用できない子供への着用義務は免除になります(ただし、車両定員内の子供に限る)。
タクシーやバスの場合はチャイルドシートの装着は免除されています。
しかし、事前に長距離の移動をすることが分かっている場合ならば、チャイルドシートを所有している会社もありますので用意してもらうと良いかもしれません。
タクシーやバス以外の他人の車や旅館の送迎車、レンタカーなどはチャイルドシートの使用は免除されません。法律で義務になってますので気をつけましょう。
授乳、おむつの交換等幼児の日常生活に不可欠な世話であって、チャイルドシートを使用したままでは行うことができないものについては、その世話を行っている時にはチャイルドシートの使用義務を免除。
ただ、やはり危ないですので出来れば車を止めて行なった方がいいですね。
例えば、首は据わっていないが、体が大きい等のために乳児用のチャイルドシートを使用させることが不可能な幼児のように身体の状態により適切にチャイルドシ-トを使用させることができない場合にはチャイルドシートの使用義務を免除
チャイルドシートの法律、義務化されても乗せないのにはわけがある!乗せたいけど乗せられない、困った事情があったり、法律に対する意見もあるようです。
私の甥っこが、チャイルドシートが大嫌いで、シートに押し込まれると、泣いて、ぐずって、もう大変なんです。運転している兄も、だんだんとイライラしてきて、運転がおろそかになるようです。
子供の安全だけを考えたら、チャイルドシート装着が良いのは解りますけど、同乗者や、歩行者の安全を考えたら、一律的にチャイルドシート装着を義務付けるのって、間違っていませんか?
母などは簡単に「抱っこしてたらいいじゃない」と言いますが、譲るつもりはありません。
チャイルドシートがないならば車には乗せず、公共交通を利用します。
車に乗ってると信号待ちで隣の車の若い人が、助手席で赤ちゃん抱っこしてたりするんですよね。
よく見かけるってことは、意外とそういう人が多いのでしょうか。
チャイルドシート取り付け義務はわかりますが、乗せても勝手におりたり、ぐずったりを考えると大人がシートベルトをしないのとは、わけが違うと思うのですが、 どうおもいますか。もともと法律自体に我々を安全にしようとする想いもかんじませんし、メーカーとの癒着的な導入だと思っています。
子供の教育は難しいですが特に安全を考えると泣かれようがわめこうが怪我をさせない為にチャイルドシートに縛り付けないといけません。うちの孫にはリヤモニターテレビで漫画を見させて機嫌取りながらチャイルドシートに座らせています。車に乗ったらここが自分の席だと認識させることが大事です。
法律ですのでチャイルドシートの使用は絶対なんですが、子供がぐずって暴れたら、目上の同乗者(義理のご両親など)に大丈夫よと言われたら、困ってしまいますよね。意見は賛否両論でした、皆さんはどう思いますか?
日本では2000年からチャイルドシートが法律で義務付けられましたが、海外では早い国は1976年から義務付けられるなど日本よりも進んでいました。現在ほとんどの国でチャイルドシートまたは何らかの子供用拘束装置の設置が義務付けられていますがまだまだ法律になってない国もあるんですね。
また、国によって年齢や身長など法律の内容は様々ですので海外旅行でレンタカーを手配するときには気を付けなければいけません。
アメリカではチャイルドシートの使用は義務
例えばアメリカの場合、州によって違いはありますが、一般的に体重20ポンド(約9kg)までは乳児用のインファント・シート、40ポンド(約18kg)までは、一般的なチャイルドシート、それ以上の場合でも身長が145cm未満の子供はジュニアシートの使用が義務づけられています。
使用が義務付けられているわけですから、違反すれば罰則があります。警察に捕まれば罰金を支払うことになりますし、事故に遭っても保険が下りない可能性もあります。日本から持参することも可能ですが、アメリカで使う場合は、アメリカの連邦自動車安全基準(FMVSS)をクリアしていることが条件です。
チャイルドシートが法律で義務化されていても「ちょっとそこまで行くだけだから」とか「おじいちゃんおばあちゃんの車に乗せるのに設置し直さなかった」などでチャイルドシートを使用してない人がいまだにいるという現実、でもチャイルドシートの使用で確実に事故死亡率は減っています。
日本のチャイルドシートの法律、義務化は遅かったと思います、子供の命を守るための法律ですから親御さんはは真剣に考えなければなりません。ほんのちょっとの油断でかけがいのない命が奪われるのはとても悲しいですよね。チャイルドシートはレンタルもありますし中古でもたくさん売られていますのでお子さんがいる方、これから生まれる方は準備してくださいね。
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