2017/02/20
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2015/11/16 更新
- 歯ブラシ(22)
電動歯ブラシは子供が使っても大丈夫？ 歯科医の見解まとめ
電動歯ブラシを「きれいに磨けるなら、不器用な子供に使わせたら良さそう！」と思った事ありませんか？大人用の本体はあるから、歯ブラシ部分だけ替えて子供に...でもちょっと待って！それ本当に大丈夫！？子供用電動歯ブラシから正しい使い方まで、歯科医のお話を集めました。
目次
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電動歯ブラシは「手みがきよりもきれいに磨ける」「楽に磨ける」などの利点があります。
最近は「子供用電動歯ブラシ」もあり、我が家に導入を考える親御さんも多いのではないでしょうか。
大人用と子供用の違いや、正しい使い方、気を付けるべき点など、歯科医師の意見を集めてみました。
基本的には...
積極的に勧める歯科医はいない？！
幼少期の子供には、「歯を一本ずつ丁寧に磨く習慣と技術を身に着けて欲しい」「子供には使用が難しい」という観点から、歯科医師が積極的に子供に電動歯ブラシを勧める事はなさそうです。
お子さん自身の電動歯ブラシの使用は技術的に難しいように思われます。仕上げ磨き時のお子さんへの使用も刺激が強すぎるように思います。手用歯ブラシで一本一本丁寧に歯を磨く習慣を身に付けることが大切な時期ではないかと考えます。
歯医者では、相談しても、先生が、本当に検証して薦める事はほとんど無いでしょう。
たいていは、歯科医院専用の提携しているメーカーの製品を薦められたりします。実は、たくさん製品が溢れていますがそれぞれ特徴があります。
正しく磨けていれば、歯の汚れはしっかり落とすことができます。ただ、電動歯ブラシは手磨きと動かし方が異なります。手磨きと同じように動かしていると磨き残しが多くなります。また、電動歯ブラシのほうが早く爽快感を得ることができるため、磨いた感覚になり、歯磨きの時間が不十分になり、磨き残しが出やすくなることがあるので注意して磨いて下さい。電動歯ブラシは正しい磨き方をすれば、手磨きで磨くよりも短時間で汚れを落とすことは出来ます。電動歯ブラシを利用する場合は、正しい磨き方を覚えた上でお使い下さい。
子供が電動歯ブラシを使う事に、否定的な医師もいらっしゃるようです。
ですが歯科医のもとには、電動歯ブラシを子供自身が魅力的に感じたり、歯磨き嫌いな子が電動歯ブラシなら「面白がって歯磨きをしてくれる」という意見も多く届いているそうで、歯磨きの動機づけには良いという点は、歯科医も認めざるおえないようです。
「子供には難しい」という点を親がしっかり踏まえたうえで、やりすぎに注意して使いましょう。
電動歯ブラシは、基本的に大人が使用することを想定して作られている為か、対象年齢の記載がないものが多いようです。
誰が使うのか決めておく。
ひと口に「子供用」と言っても...
各メーカーによっても「子供用電動歯ブラシ」に対する考え方が異なるようです。
なので「子供用」と表記があっても、「子供が自分で使える」ものと「親が子供に用いる」ものがありますから、誰が使うのかを考えておけば、選びやすくなりますね。
子供用を選ぶ
大人用との違い
主にブラシの大小や、振動の大きさ、強さが違うようです。
子供用には追加機能として、ライトがついたり、タイマーの音楽が流れたり、口当たりを良くするために、ヘッドの背の部分がラバー素材になっているものなどがあり、全体に「子供に優しい」配慮がされているようです。
子供の歯は大人のそれに比べて柔らかく、歯を覆っているエナメル質が薄いので、大人用を共用すると、やりすぎから来るトラブルになりやすいようですよ。
共用される場合は、モードを優しいものに切り替える機能がついていて、歯ブラシを子供用に替えることができるもので行い、使用時には細心の注意が必要です。
種類と機能を知っておく
大きく分けて3種類
★高速運動の電動歯ブラシ
★音波式歯ブラシ
★超音式波歯ブラシ があります。
「音波歯ブラシ」と「超音波歯ブラシ」の違いは、どちらも音の波による振動によって汚れを落とすという点では同じですが、振動の回数が違うという事。音波＜超音波になります。
一般に超音波は宝石やガラスの切断にも利用されていますから、どういう理屈なのか想像ができそうです。
電動歯ブラシには、回転するもの・横磨き・縦磨きの3つの機能があります。また、これらの機能を1本で使い分けることができる優れものもあります。それぞれに特徴があり、使いやすさも異なります。そういった点をまず親御さんが理解したうえで、正しい使い方を子供に教えるようにしましょう。
メーカーによって、使える対象年齢が違います。
「3歳から使える」「4歳から使える」などバラバラで、これが乳歯や永久歯の違いを指しているのか、安全に使える年齢を指しているのか分かりづらいので、注意が必要です。
本当にいろんなメーカーから出ています。
ここでは歯科医のおすすめとして名前の上がっていたものを集めました。
高速運動する電動歯ブラシ
ブラウン ＰＲＯシリーズ
ブラウンでは現在、子供用電動歯ブラシの販売は行っておりません。
そのかわり、このシリーズの「やわらかクリーンモード」で「ベーシックブラシやわらかめ」を使用すれば、3歳から使用可能だそうです。
ブラシが丸型で左右回転するので、歯間の汚れがよくとれるそうですよ。
音波電動歯ブラシ
ハピカ
対象年齢6歳から、保護者付き添いで3歳から使えます。
もちろん水だけで磨くことができます。
歯垢除去の能力は大手メーカーと比べ劣りますが、子供の歯に優しい点では負けません。
なにしろ安価でお求めやすい！替えブラシも4本入りなので、バンバン替えられます。
ポケットドルツ （仕上げ磨き用）
親が子供の歯磨き後に使う（仕上げ磨き用）です。
ライトがつくので歯の内側が見やすく、スイッチが背面についているので、仕上げ磨き中のＯＮ／ＯＦＦがしやすいそうです。
このシリーズには６歳以上対象の（ひとり磨き用）もあります。
音波式電動歯ブラシでもアシスト型と言って振動数が少なく、自分の手も動かす必要があるものもあります。振動数が少ないため、歯垢除去効果は低めです。
（ポケットドルツはアシスト型）
超音波歯ブラシ
ソニッケアー キッズ
対象年齢4～10歳で、子供が自分で使う用の歯ブラシ。
とても多機能で、子供向けのつくりです。
年齢によって「ローモード」「ハイモード」を切り替えて使うことができ、2分間のタイマーが付いています。
超音波式はソニッケアーだけだそうですよ。
いつから使ってもいい？
小中学生以上
基本的に電動歯ブラシを正しく使うことができる年齢、という事のようです。
手みがき用の歯ブラシとは使い方が違う（歯にあてるだけ）ので、大人でも正しく使用できる人が少なく、歯茎を傷つけたり、歯間に汚れが残ってしまい、虫歯になるケースも多いとか。
幼児に使える電動歯ブラシは「仕上げ磨き用」で、親が歯磨きの最後に使用する為のもののようです。小さい子供は歯ブラシを噛むことが多く、その際に電動歯ブラシのブラシ部分が抜けて誤飲につながりやすい為、幼児に与えるのは避けたほうがよさそうです。
歯科医師によると、乳歯が全部生え揃って、電動歯ブラシを上手に使える年齢になったら、使わせても良いのだそうです。乳歯は、だいたい2歳くらいまでには生え揃いますが、実際に電動歯ブラシが使える年齢となると・・・やっぱり小学生くらいからでしょうか。
歯茎を傷つけないように、優しく
ただ小さな子供の場合には、上手に使えずに磨き残しをしたり、歯茎を傷つけてしまう恐れがあります。
なので、最後はきちんと仕上げ磨きをしてあげるようにしてくださいね。
歯磨き粉は？
使いません
基本的には使いません。水だけできれいにできます。
しか～し！最近の歯磨き粉はフッ素など歯に良い成分が入っているものが多く、これは積極的に使ってほしいと話す歯科医もいらっしゃいます。
爽快感も得られますから、使う場合は研磨剤の少ないものを、ちょっとだけ付けましょう。
電動歯ブラシは振動数が多いので、研磨剤の多く含まれている歯磨き粉を用いると歯が摩耗してしまいます。
電動歯ブラシを用いる際には歯磨き粉を用いないか、それでもやっぱり使いたい方は低研磨性の歯磨き粉やジェルタイプの物をオススメします！
もしくは、電動歯ブラシで何も使わずに一通り磨いた後に手用歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くのもオススメです！
消耗品という点は同じ
手みがき用の歯ブラシと、「消耗品」という点では電動歯ブラシも同じ。
こまめにチェックして、ブラシを交換できるものが良さそうです。
その点でも、価格には気を付けたいところです。
一般に同一品でも歯科医院で売られている物は、値段が高く、かつ、メインテナンスを受け難いです。一般に歯科専用品は値引きがありません。
修理を頼まれても、新品を買った方が安くついたり、日数がかかります。
ヘッドはこまめに交換
おまけの知識
電動歯ブラシの命は、歯ブラシ部分を除く動力部分です。本体は、たいてい家電メーカーにによって作られ、歯科ブランド品として、出荷されています。
たいていは、歯科ブランド会社と、家電メーカーの共同開発であったりして。同一品があります。
家電メーカー製は、メインテナンスが受けられ、製造者責任が明確なので、安心です。
同一品では、メーカーの自社ブランドの方が安いし、場合によっては、大型家電ショップなどで、安く買えます。
消費者の方々は、各メーカーの宣伝文句に踊らされることなく、「電動歯ブラシとは、今現在はまだまだ発展途上の器具である。」ということを頭に入れ購入使用することが大切です。また、使用にあたっては、歯科医師および歯科衛生士からの専門的な指導を受けることが不可欠と考えます。
♪仕上げはお母～さ～ん♪
電動歯ブラシは、だいたい幼稚園児まではお母さんが仕上げ磨きに使うならＯＫ。
子供が自分で使うのは、歯ブラシがしっかり使えるようになる小学生から。その場合も、歯間の仕上げ磨きをしてあげる事が必要なようです。
歯垢が良く取れるのに、なぜ歯科医が「子供の電動歯ブラシの使用」を勧めないのか。
理由は電動歯ブラシの導入を考える親にもありそうです。
普通の歯ブラシに比べ、電動歯ブラシは親の目と手がもっと必要になりますが
「これ一本与えておけば虫歯にならない」と勘違いする親が多く、「楽にきれいに磨ける」は「親が楽」と認識されやすい点で、リスクが高いと感じているようです。
「楽にきれいになる」一方で、正しい使い方をしっかり教えて見守る事が大変重要で、不可欠な電動歯ブラシ。
あなたはどうしますか？
