2017/02/20
SBY731
2016/10/17 更新
年の差婚とは、一般的に10歳以上年齢差がある夫婦を指します。年の差婚はそうでない人々には未知の世界であり、親も子供もなかなか理解を示してもらえません。今回は悩みの種となる、年の差婚夫婦とその子供への誤解やその他の問題を紐解き、その対処法をご紹介いたします。
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年の差があっても、愛情が前提で結婚したのは他の夫婦と何ら変わりません。
それなのに周囲からの誤解や偏見・好奇な目で傷つけられることもしばしば……。
年の差婚をした当人だけならまだしも、子供まで傷つけられるのは迷惑極まりないことです。
いったいどうしてそんな悪意ある目にさらされてしまうのでしょう?
そして年の差婚夫婦の子供にまつわる悩みは、どう解決すれば良いのでしょうか?
年の差婚夫婦の多くの人が「幸せ」だと答えています。
それは子供に恵まれている夫婦も、子供がいない夫婦も同様です。
そんな幸せ夫婦が悩むこととは一体、どんなことでしょう?
その悩みは単純に年代差のことだけではなく、こんな子供に関する悩みもあるようです。
年の差婚夫婦ならではの、子供にまつわる悩みを紐解いていきましょう。
男性が年上の年の差婚の場合、旦那様が年齢を気にしてなるべく早く子供を欲しがるケースが多いようです。
女性が年上の場合の年の差婚の場合は、奥様が出産に体力的な不安を抱えて子供を持つことに対し消極気味になります 。
それが原因で子供は持たないという結論に達することも。
この問題の解決には、夫婦間の話し合いや理解が重要なカギとなるでしょう。
一人目の子供に恵まれても、年上パートナーの年齢的な不安から間を空けられないと考えるようです。
複数の子供が欲しい家庭ではあまり年を空けず立て続けに出産するので、出産や子育てで奥様に身体の負担がかかるケースもあります。
母親が若くて父親がご自身の年齢にこだわらない場合は、なるべくなら年齢差を空けて出産するほうが母体の負担が少なそうです。
それに上の子供が後で生まれた子供を可愛がって面倒をみてくれるので、育児の負担も軽減されます。
年の差婚夫婦間の子供に対し、「おじいちゃん(おばあちゃん)みたいで可哀想ね」などと周りの人間が心無い言葉を吹きこんで悩ませるケースもあるようです。
優しい子供ほど親を思い遣って言えないケースが多いので、メンタルケアにも気を配ってあげなければいけませんね。
初婚同士やお互いに子供がいない再婚の場合は問題は少ないのですが、子供(連れ子)がいる年の差婚の場合は別の悩みやハードルが生じます。
小さい子供は親を取られる嫉妬心と直感による好き嫌い、そして片親だけの寂しさの間で複雑に心が揺れ動いています。
懐くのには時間がかかります。
しかし小さな子供は打算がなく純粋なので、一旦認められると強い絆を築けるでしょう。
年の差婚で出来る義父母と子供の年が近ければ近いほど難しくなってきます。
小さな子供と違い大人に近い年齢だと、思っていることだけを口にするとは限りません。
その分深い話ができるはずなので、根気よくコミュニケーションを図ってみましょう。
お相手の子供が小さくても大人でも、最終的に心を解かすのは人柄と真心です。
誠意を持って愛情を示しましょう。
ただ媚びるだけではいけません。
よく話し合って、遠慮がない本物の親子関係を築くほうが長い将来のためになります。
親の年齢が高いと早く亡くなる率が高いから子供が不幸というお声もあります。
しかし若い人でも人生は何が起こるか判らないものですし、片親の年齢だけで子供が不幸と言い切るのは不自然です。
そして昨今の高齢化社会の情勢からすると、その御意見は時代遅れの感も否めません。
最近は高齢者の方が電車でも座らない人が多いくらいですし、スポーツジムに通う元気な人も増えています。
年齢と体力を過信する人より、子供の為に健康でいたいと努力している年上の人の方が長生きするケースも少なくありません。
健康は日々の心がけと適度な運動で作ることができます。
子供と一緒に遊ぶことも、良い運動とコミュニケーションを兼ねられて一石二鳥ですね。
もちろん、年下パートナーの協力も重要です。
年の差婚というだけで、「依存心が強い、子供のままの人」「マザコン・ファザコン・ロリコンの人」などと辛辣な言葉で決めつける声も。
そういった子供っぽい親に育てられる子供がかわいそう、という意見のようです。
しかしこういった偏見は、血液型占いや星座占いなどの決めつけと変わりません。
パートナーは年齢で選んだのではなく、お相手自身や人柄で選んだのです。
年の差婚だからといって、何ら恥じる必要はありません。
年の差婚夫婦はご本人たちが「幸せ」と言える人が多いことからも分かるように、ご夫婦・子供さん共に笑顔があふれて楽しそうなご家庭が多いです。
子供さんの様子から見ても、大切にされていることが窺えます。
しかし世の中には他人の幸せには裏があると考える人が少なくありません。
また、そういった人は自身が恋人や配偶者ができない時や居てもうまくいっていない時は、自分より幸せな人の存在を認めたくないという心理状態に陥るのです。
そこで幸せそうな年の差婚夫婦を「年の差があるから、夫婦も子供も幸せである訳がない」と決めつけて、「子供がかわいそう」だと否定する人も出てきます。
これは中傷に過ぎないので、気にしないのが一番でしょう。
年の差婚夫婦やその子供には、高いスルースキルも必要です。
多くの子供は高年齢や年の差婚の親を恥じてはいません。
周りの友達や大人から吹きこまれて後天的に恥じるケースもありますが、一時的なものです。
どちらかの親が高齢でも年が離れていても、きちんと愛情を持って子育てしてくれたことは必ず子供に伝わります。
親が年の差婚でもそうではなくても、仲の良い親の元で育つ子供は紛れもなく『幸せ』です。
不幸せなはずがありません。
それにも関わらず不幸だと吹きこまれて子供が傷付くことがないよう、年の差婚夫婦は子供のメンタルに気を配ってあげる必要があります。
年の差婚夫婦の子供のメンタルケアには、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。
「子供は親の容姿を褒められたほうが嬉しいはずだけど、年齢が……」と気後れしている年の差婚のかたも心配ご無用です。
若いだけがきれい又はカッコイイというわけではありません。
向上心を胸に若さを保とうとしている人や笑顔を絶やさない優しい人は素敵ですし、年を重ねた故に滲みでてくる優雅さやダンディズムというものもあります。
それに年相応のオシャレや外見、趣味、勉強など、年齢に関係なく磨けるものや挑戦できるものはたくさんあるはずです。
年の差婚のお父様、お母様。
いくつになっても子供さんにとって自慢の、素敵なお父様・お母様を目指してみてはいかがでしょうか。
自分の親が互いを信頼し合い愛情を持ち合っているという自信があれば、他人に何を言われても子供は親の方を信じます。
親の仲の良さを子供に話すのは照れがあるかもしれませんが、恥ずかしがらずに伝えましょう。
わざとらしく言い聞かせる必要はありません。
折に触れてパートナーの良い所を褒めるように話すだけで子供には伝わります。
他人にどう吹きこまれても心が揺るがない子供に育てるには、普段からの親子のコミュニケーションが大切です。
そして万が一周りの大人や友達に中傷を言われて傷付いても、独りで抱え込まず親に相談するように話しておきましょう。
年の差婚夫婦の間の子供を不幸にする(悩ませる)のは、年の差婚のせいではありません。
周囲の誤解や偏見です。
そんな心無い周りに惑わされないよう、年の差婚の親がしっかりとコミュニケーションを図って芯の強い子に育てられたなら、年の差婚の子供は決して不幸にはなりません。
いかがでしたか?
年の差婚には良さも特有の悩みもあります。
幸せな夫婦に必要な条件は、お互いの信頼・思い遣り・愛情です。
そして愛情ある親から愛されて育つ子供は幸せになれます。
周りの偏見や誤解に惑わされないで、堂々と幸せ家族でいましょう!
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