2017/02/20
SBY731
2015/09/10 更新
『ベイマックス』の日本版テーマ曲に起用されたAIの「STORY」が感動的だと話題に。映画のために英語詞バージョンで生まれ変わったAIの名曲。これが『ベイマックス』の世界を表している曲だと高く評価されています。この『ベイマックス』のテーマ曲についてまとめます。
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映画『ベイマックス』のストーリー
主人公は、14歳の天才児ヒロ。
急死した兄・タダシが開発していたケアロボット・ベイマックスに守られながら、ヒロがタダシの死の真相を追い求めるというのが映画の大筋。
兄を亡くしたショックから立ち直れないヒロは、心を閉ざしたまま。
ケアロボットのベイマックスは、そんなヒロを心の病気だといい、ケアしようとします。
ベイマックスや兄の仲間との交流を通して自分を取り戻していくヒロ。
ベイマックスはケアロボットに似つかわしくないヒーロースーツを着せられても、やさしくヒロを見守ります。
ヒロとベイマックスの強い絆が見られるラストシーンは、涙なくして観られません。
この絆のストーリーを盛り上げるのが「ストーリー性」のあるテーマソングでした。
映画『ベイマックス』オリジナル・サントラ
¥2,700(税込)
歌詞が入った曲は、このテーマソングと、「Story」英語歌詞の2曲。
あとは全てインストゥルメンタルですが、臨場感あふれる曲ばかりと評判です。
ベイマックスの顔形のレコードが印象的
ベイマックスの顔は、制作者が日本の神社の鈴をモチーフにしたそうです。
日本版にはオリジナルと異なるエンディングテーマ
『ベイマックス』オリジナル版の「インモータルズ」もとてもいい曲ですが、日本では予告編から別の曲が使われていました。
日本人アーティスト AIの歌う「Story English Version」
日本語版オリジナルテーマソングとして、サントラの最後に入っています。
このAIのエンディング・テーマが素晴らしいと評判です。
2005年発表 AIの「Story」
『ベイマックス』日本語版のエンディング曲に起用されたのは、AIの代表曲「Story」です。
映画では「Story~ English version~」に生まれ変わり、オリジナル曲を聴いてきた日本国内でも、大きな話題となりました。
AI - Story
こちらがAIの「Story」オリジナルです。
カラオケでも根強い人気を誇る名曲なので、聞いたことがある方も多いと思います。
ベイマックスエンディング曲に起用されたAIの「STORY」英語詞バージョン。
発表から10年も経って起用された理由と、英語詞の気になる和訳の内容を見てみましょう。
ディズニー担当者は「AIさんが歌うStoryの歌詞は、まるで傷ついたヒロと、ヒロの心とカラダを守るために寄り添うベイマックスのことかのように、人と人との心のつながりを歌いあげている」と強く感じて、AIにエンドソングの使用を打診したところ、未発表のEnglish Versionが存在していたことから、楽曲の起用が決定した。
ディズニー側は、初めは日本語の「Story」を聴いたのですね。
それにたまたま英語詞があった、ということに運命を感じます。
未発表の英語バージョンが元々あったというAIの「STORY」。
それにしても、この曲は映画をイメージして作られたように『ベイマックス』に合っています。
『ベイマックス』『Big Hero6』英語歌詞
テロップで流れるStoryの英語歌詞をご確認下さい。
英語歌詞を訳すと、オリジナル歌詞とはかなり違う
日本語と英語の表現の違いや、メロディーに英語詞を乗せたという理由から、元の日本語歌詞と英語詞を和訳した歌詞には違いがあります。
違いを知ってから聴いて、本編を見るのもファンにとっては乙なものです。
気になる英語詞と、その和訳はこちらをご覧下さい。↓
「ディズニー映画は小さい頃から大好きだったので、本当に嬉しいです!」というAIは「亡くなった兄タダシの分身のようなベイマックスが、たとえ自分が傷ついてもヒロを一途に守ろうとする姿が、まさに私が『Story』で伝えたかった“無償の愛”と重なります。また、私にも妹がいるので、自分と重ねて観てしまいました。人は、誰かとつながっている。決して一人じゃない…という『Story』のメッセージを、映画『ベイマックス』に乗せて再び世の中に贈れることを幸せに思います」とコメントしている。
英語で歌詞のニュアンスは変っても、曲が伝えたいメッセージは同じ。
外国の人が聴いても感動する理由はそこにあります。
アメリカ映画が日本で流行るのはよくあることですが…
『ベイマックス』については、日本語版予告をネットで見た外国の人たちの評価が高くなり、日本に逆輸入で紹介されています。
この現象は、どこかで見ましたよね。
大ヒットを記録した『アナと雪の女王』では、松たか子が歌う「Let It Go」が海外で絶賛されたことから、映画に対する話題が沸騰。今回の「Story (English Version)」も同じく海外から絶賛を受けていることから、本作も大ヒットするのではないかと期待が高まる。
そう、『アナ雪』と同じパターンです。
日本人歌手の歌唱力が認められて、嬉しい現象ですね。
今回のトレイラーには日本語音声に加えて、新たに本編のエンドロールとして起用されたAIの未発表曲である「Story」の英語バージョンがBGMとして使用されています。
早速その評判の予告を見てみましょう。
ベイマックス予告【日本語吹き替え版】
この日本語版予告編のBGM、誰の曲かわかりますか?
そう、AIの代表曲「Story」が英語で歌われているのです。
そして、歌っているのも、AI本人です。
10月下旬より同楽曲が流れる日本版の予告編がYouTubeなどで公開されているが、SNSなどWEB上に多くのコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。さらに、海外からも絶賛の声が上がっていることが判明。海外のネットユーザーからは特に、「ヤバい、トレーラー終わりの歌が泣けた」「すごくエモーショナルな歌」「最後の曲がかかったとき、心が、ぎゅっと締め付けられた」と、AIの歌に感動したという声が続出している。
トレーラーというのは、英語で「予告編」の意味です。
ところが、AIの英語の曲がいいというだけでなく、日本語で吹き替えられた予告もセットで評判になっていました。
その他、絶賛されている内容をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。↓
AIの英語曲に乗せて、『ベイマックス』を日本語で観たい、そういうご要望が強いようです。その理由をまとめてみました。
①舞台が日本に見えるから
舞台となっている架空の都市サンフランソウキョウは、文字通り、サンフランシスコと東京がモチーフ。
しかし、出てくる町並みを見ると東京の要素が強く、日本が舞台に見えるので日本語がいい、という理由。
②主役が日本人だから
タダシとヒロの会話を日本語で聞きたい。
日本人が海外ドラマは英語で聞いて字幕で見たいのと同じですね。
③仲間キャラも日本人だと思っている人が多い
原作コミック「Big Hero6」では、主要キャラクターは全員日本人。
そのため、映画で出てくる仲間達も日本人だと思って見ている人が多いとか。
④アニメ=日本をリスペクト
海外では、日本人が思っている以上に日本のアニメ作品が観られています。
日本のアニメーションに対して憧れが強く、リスペクトしているからこそ、日本語で聞きたいというのです。
ワサビ、ゴーゴー、山(冒頭、ヒロがロボットファイトで倒す相手)などの名前も。
空手シーンもありました。
悪役はカブキマン。
エンドロールの電車には、風神雷神も描かれていました。
外国の方が言われる通り、気にしてみると日本の要素が強い映画。
とにかく、日本語で観たいという気持ちが嬉しいですね。
『ベイマックス』の曲について調べていたら、「英語版Story」に乗せたこんな動画もありました。
『ベイマックス』鉄拳「パラパラ漫画」オリジナルPV
鉄拳の描く『ベイマックス』ワールド!AIの日本語の「Story」と相まって、キュンときます。
ディズニースタジオ以外のクリエイターがPV映像を作ることは稀で、異例の抜擢なのだそう。
本作のプロデューサー、ロイ・コンリは「彼のパラパラ漫画は大好きですよ。彼とは何度かやりとりをして進めてもらったのですが、最終版は本当に素晴らしい出来となりました。描き続けて、パラパラ漫画も作り続けてください! 本当に最高です!」とメッセージを送りました。
AIの歌に、鉄拳のイラストレーション。日本人として嬉しいコラボですね。
映画用に作ったのではないのに、結果的に『ベイマックス』の曲として後世に語り継がれる「Story」。
名曲とはそういうものかもしれませんね。
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