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【古くからある日本の儀式結納】2つの結納の流れと違いを説明します

最近では結婚が決まると両家の顔合せが多く、結納をする人達は年々減ってきています。いざ結納をするとなると結納の流れも何をするのかさえもわからいのが現状です。今は正式結納と略式結納がありますが流れも内容も変わってきます。正式結納と略式結納の違いと流れをまとめます。

結納とは

結納

結納とは、結婚をお互いにするという婚約の儀式です。結婚は自分達2人で決めるものですがお互いの両親の意見も重要になってきます。

結納とは、結んで納めるという字のとおり、両家が親類となって「結」びついたことを祝い、贈り物を「納」め合うということです。

出典:

昔は知人が結婚するとなると結納の品を見に行くのが一般的でしたが、最近ではそういうこともなくなってきている気がします。

結納をするカップルが減ってきているのがわかります。

結納を交わすカップル

最近の結納の現状は、結納をしたカップルが26%、結納をしなかったカップルが74%になっています。少ないと思っていましたが4~5組に1組は結納をしている形になります。

結婚は自分達だけの問題ではなく両親も大きく関わってくるし、結婚するという自覚ができるという理由で結納を行う人が多いようです。

結納には2つの結納があります

結納には2つの結納のやり方があり、内容も流れも変わってきます。

正式結納

正式結納とはお互いの両家が顔合せをすることはありません。仲人が両家を行き来きする流れで成立する結納のことを言います。

最近では正式結納を行う場合がかなり少なくなってきましたが、地域や家のしきたりで行う場合もあります。

略式結納

略式結納とは両家の家は行き来きせずに、両家どちらかの家(女性宅が多いです)や料亭やホテルなどに両家が集まって結納の品の受渡しを行います。

・略式結納の場合は仲人を立てる場合と立てない場合があります。
・結納の品数も少なくしている場合が多いです。

両親の意見を聞く

結納をする場合はお互いの両親の意見をあわす必要があるので、両親の意見を上手に聞くのが結納を上手く行う秘訣です。

正式結納の流れ

正式結納の流れを説明していきます。

正式結納の流れ

正式結納の流れでは仲人が両家の家を行き来きします。
両親以外の仲人に見届けてもらうので結婚するという実感がわくようです。

正式結納の流れは下記のようになっています。

①仲人は男性宅を訪問して口上を述べたあと、男性側からの結納品を受け取って退出する

②仲人は女性宅を訪問し、口上を述べて男性側からの結納品を渡したあと、女性側からの受書と結納品を受け取って退出する

③仲人は再び男性宅へ戻り、口上を述べて女性側からの受書と結納品を渡したあと、男性側からの受書を受け取って退出する

④仲人は再び女性宅へ戻り、口上を述べて男性側からの受書を渡す

⑤女性側は受書を受け取った後、仲人を酒肴で仲人をもてなして酒肴料としてお礼金を渡す

出典:

略式結納の流れ

最近の結納をする形としては7割以上の人が「略式結納(仲人なし)」で行われていますので、少し詳しく流れを説明していきたいと思います。

略式結納の流れ① 日程を決める

略式結納の日程や流れを決めるのは新郎側が一般的です。
日にちは挙式の3ヶ月前~6ヶ月前の吉日に行うのがベストです。

開始時間は午前中に行い、終了後は食事をする流れが一番多いパターンです。

結納の流れ② 結納を行う場所を決める

ホテル

ホテルでは略式結納ができるケースが多いです。部屋代や食事などがセットなっている結納プランがあるので結納の進行や流れに不安ある人は結納パックがあるホテルがおすすめです。

結納の流れなども親切に教えてくれる場合があるので安心して結納を進めていけます。

料亭やレストラン

料亭やレストランで結納を行う場合は、結納の品を置ける広さの部屋が必要になってくるので、予約する時には必ず結納をしたい旨を伝える必要があります。

新婦側の自宅

この中では一番金額を抑えられるのが、新婦側で行う結納です。
しかし、迎える側の準備が大変なので最近ではあまり行われるケースが少ないです。

略式結納の流れ③ 結納品を決める

結納品を決める

正式の略式結納は9品目ですが、両家で相談して簡単に5・7品目になる場合もあります。
結納までにお互いの意見をあわせておきましょう。

•目録(もくろく)•長熨斗(ながのし)•金包包(きんぽうづつみ)•勝男武士(かつおぶし)•寿留女(するめ)•子生婦(こんぶ)•友白髪(ともしらが)•末広(すえひろ)•家内喜多留(やなぎだる)

結納金

結納金の一般的な金額は50万円~100万円ぐらいです。
関東では女性側は半返しで、関西では返しが無い場合が多いですが、地域でも変わってきます。

婚約記念品

婚約記念品で一番多いのが婚約指輪です。婚約指輪以外では他のアクセサリーや時計などが用いられます。関西では初めから結納品目に入っている場合があります。

当日の結納の流れ

ではいよいよ本番です。

当日の流れ① 結納の品を飾りつける

お店で結納を行う場合は結納品を床の間かその前に飾り付けていきます。
女性宅で結納をする場合は女性側の結納返しを先に飾りつけておきます。

当日の流れ② あいさつ

略式結納で仲人を立てない場合は新郎の父親が進行役を努めます。
挨拶と口上を述べて結納は進んでいきます。

挨拶や口上は結納当日までに練習しておくと落ち着いてできます。
メモをみながらでもOKです。

当日の流れ③ 結納品を渡す

結納を渡すのは新郎の母親の役目になります。
お盆ごと女性の前に結納品を置き、新婦側の父親がお礼の口上を述べます。

新婦本人も父親の後に「有難うございます」とお礼をいいましょう。

当日の流れ④ 結納返し

結納返しがある場合は新婦の母親が新郎の前に結納返しを置きます。
新郎の父親がお礼の口上を述べ、その後に新郎もお礼の言葉を述べます。

当日の流れ⑤ 婚約記念品

婚約記念品がある場合は、結納当日にお互いに交換します。
結納前に渡している場合はこの場でお披露目をします。

結納の儀式はこれで終了になります。
最後に記念写真を撮る場合が多いので、記念にとっておきましょう!
この後は食事へと流れていく場合が一般的です。

結納の流れのまとめ

結納までの流れと結納当日の流れを紹介してきましたが、わかっていただけたでしょうか。
日本の古くからある儀式を改めて取り入れる事で結婚への自覚と強い意識が確認し合えると思います。
結婚しようと考えているカップルは結納も1つのプランとして頭にいれておくのもいいと思います。

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