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    意外と知られていなかった?宮参りの初穂料について学ぼう!

    生後1か月頃になると、わが子の初めてとなる行事”宮参り”があります。宮参りに行く際に初穂料を支払うのですが、実は案外と知られていない初穂料に関する決まり事。今回初孫を迎える祖父母や子供のご両親は宮参りに行く前に、是非初穂料について知っておいてください。

    そもそも初穂料って一体なに?

    生後1か月ごろになると、わが子の初めてとなる行事”宮参り”があります。
    宮参りとは赤ちゃんの誕生を祝う行事の一つで、両親と父方の祖母と一緒に神社に行き、子供の健康と長寿を祈ってもらいます。宮参りに行く際に初穂料を包むのですが、初穂料とは一体何か皆さんはご存知でしょうか?

    初穂料とは?


    初穂料とは一般的に「神前にお供えする金銭」のことを指します。
    初穂料はこういった宮参りの行事以外にも祈願を願ったり、他のお祝いの行事にも使用できます。

    初穂とは、その年の最初に収穫された稲、穀物などの農作物をさし、神仏への捧げものとして毎年奉納されていました。現在ではその代わりとする金銭を初穂(はつほ)、初穂料、お初穂料などと言います。

    出典:http://www.jp-guide.net

    初穂

    初穂とはもともと、神にささげるためその年に初めて収穫をした「穂」のことを表します。

    初穂料は様々な場面で使うことができます。
    交通安全祈願、厄除祈願、安産祈願、初宮詣、七五三詣など神社で執り行うすべての祭事で使えます。
    また御守や御札などの授与品も「初穂料○○○円」と表記されている場合が多く、御守などを受ける際にも使用されます。

    唯一使用を控えるべき場面は「神葬祭」、すなわり神道式のお葬式です。
    「初穂料の意味」でも記載していますが、どちらかといえば「感謝の気持ち」を表す言葉ですので、
    弔意を以て臨むお葬式には不向きといえます。
    お葬式には「玉串料」または「御榊料」などを用いるとよろしいでしょう。

    出典:http://oonominato.or.jp

    多様な場面で使える初穂料ですが、
    使用できる場面と使用できない場面があるので気を付けるようにしましょう。

    玉串料とは?

    初穂料のことをまたの名を「玉串料」と言います。玉串料とは神社に祈祷を依頼する際に納める金銭のことを言います。

    玉串は米、酒、魚、野菜などの神饌(しんせん、神様のお食事物)と同様に神様にお供えするものです。
    これら神饌と異なる点は、祭典のなかで「玉串拝礼」「玉串奉奠」の行事で、祈願者自らがお供えします。
    この玉串の意味については別の機会にご紹介したいと思います。

    初穂・初物と同様に、神様にお供えすべき玉串を用意できない代わりに「お金」をお供えすることになってきます。
    また「初穂料」同様に「ご神前にお供えするもの」という意味から、神前にお供えするものを「玉串料」と呼ぶようになりました。

    出典:http://oonominato.or.jp

    玉串

    玉串とはもともと、紙垂や木綿をつけた榊の枝のことを表しています。

    初穂料同様に様々な場面で使えます。
    神社で執り行う各種ご祈祷、結婚式はもとより神葬祭、すなわち神道式のお葬式でも使えます。
    ただし、御守・御札などを受ける際には玉串料はあまり使用しません。この場合は初穂料を使います。

    出典:http://oonominato.or.jp

    初穂料も玉串料も、どちらも神様にお供えするものですが
    使用できる場面がこの両者では少し違います。
    例えば初穂料で使用を控えるべき場面「神葬祭」が、玉串料では使用できます。
    こういったように使用できる場面と使用できない場面をきちんと理解しておくことが大切です。

    宮参りの初穂料 いくら包むのが相場なの?

    ここで気になるのが、宮参りで初穂料は一体いくらお金を包むのが常識なのか、ということです。
    相場ではだいたい5000円~10000円と言われています。

    その他にも神社のHPに掲載されているところなどがありますが注意すべき例は、包む金額によって宮参りの祈祷後にもらえる授与物の内容が異なる場合です。だいたいのところでは、6000円、10000円など金額があらかじめ設定されているところが多いです。

    こういった料金設定がすでにされているところでは、宮参りの予約をする際に、受付の方に聞いてみるのが良いでしょう。

    しかし場所によっては「お気持ちで…」というところもあります。
    その際は5000円~10000円の相場を目安に初穂料を包むとよいでしょう。

    宮参りの初穂料 のしぶくろ選び

    宮参りの初穂料で使うのし袋にもまた決まりがありますので、学んでおきましょう。

    こんなのし袋を使おう!

    宮参りの初穂料ののし袋選びは、水切りが下に結ばれている「花結」のものを使用しましょう。
    以下の3点の写真はその例です。

    この写真の水切りの色は赤白ですが、金銀の水切りののし袋でも使用は可能です。

    この写真のようにあらかじめ水切りが印刷されているものでも使用できます。

    結び目が簡単に解け何度も結び直せるとの意味合いから、何度も繰り返したいとの願いを込めて、婚礼以外の一般祝事を初め、お礼・ご挨拶・記念行事などのご贈答に用います。※蝶結びとも言います。

    出典:http://www.zoto.jp

    のし袋の花結びはもともとこういった意味合いがあります。
    水引きの種類だけで使われる場面が異なってくるので、注意が必要ですね。

    こんなのし袋を使ったらNG!

    よく間違えられやすいのが、水引きが上を向いているのし袋です。
    下の写真のようなのし袋は婚礼慶事で使われるのし袋になりますので、宮参りでは
    使わないようにしましょう。

    のし袋の書き方を学ぼう!

    宮参りの初穂料を包むのし袋には、もちろん書き方が決まっています。
    表書きとお金を包む中袋にも書き方があるので、間違えのないように書くことが大切です。

    表書きの書き方

    写真ののし袋は、一例です。
    水引きの上段には「玉串料」と書いても差し支えありません。
    またさきほど述べたように宮参りののし袋は金銀の水引きのもや、あらかじめ印刷されているものでも構いません。

    中袋の書き方

    中袋の表の書き方は結婚式と同様に包んだ金額を記載します。
    そして裏面は自分が今住んでいる住所名と、”祈祷を受ける子供の名前”をフルネームで書きます。


    ※表の金額を書く際には壱、弐、参…といったような漢数字を書くようにしましょう。
    例)5000円→伍阡円
      10000円→壱萬円
      しかし最近では必ずしも漢数字で書かないといけない!というわけではなくなっているので、五千円、一万円というように書いても差し支えはありません。

    のし袋に書くときの注意点

    またのし袋を書く際にはなるべく筆ペンを使用するようにしましょう。
    筆ペンで書かないといけない、というわけではありませんがボールペンなどよりも
    筆ペンで書いた方が見栄えが良いです。
    でもやっぱり筆ペンは書きづらいな…という方はもちろんボールペンで書いても構いません。

    宮参りの初穂料の包み方って?

    宮参りの初穂料のお金の包み方

    宮参りの初穂料のお金の包み方にもまた決まりがあります。
    お札の向きなどを間違えてしまわないように気をつけましょう。

    のし袋の中袋にお金の包む際にもまたいくつかポイントがあります。
    間違えのないようにしっかりと覚えておきましょう。

    《ポイント》
    ①表側に人物の顔が見えるように入れる(何枚か入れる際は向きを揃えて入れます)
    ②のし袋と中袋とお札は全て表側に向きが揃えるように入れます

    ※お札は必ずしも新札でなければいけないというわけではありません。
    しかし、あまりにもお札がヨレヨレだったり破れていたりする場合は、相手に失礼になるのでそういったお札の使用は控えましょう。

    初穂料の外包みの折り方

    のし袋を裏に向けてみましょう。
    外包みの折り方は慶事と弔事で異なります。
    慶事は「うれしいので上を向く」という意味合いから、外包みの折り方はまず上を折ってから次に下を折ります。
    逆に弔事は「かなしいので下を向く」ということから、最初に外包みの下側から折り次に上側を折ります。
    宮参りは喜ばしいことなので、慶事時の包み方になりますね。(左写真)

    初穂料っていつ渡すの?

    まずは社務所で受付!

    宮参りに行くのにお金を包んだのはいいものの、初穂料っていつ神社に渡すのでしょうか?

    宮参りの日にまず、社務所(受付)へ行きます。そして現在住んでいる住所や、両親とその子供の名前などを書く申込用紙をもらい記入します。この申込用紙は神主が祈祷をする際に子供の名前や住所を読み上げたりするので、間違いは禁物です。

    例)明治神宮の初宮詣申込書

    記入後申込用紙とともに渡す!

    申込書を記入した後に、初穂料とともに社務所(神社にいる方)に渡します。こういった申込用紙がない神社の場合は、宮参りの電話予約をする際に予め聞いておくのが良いでしょう。

    宮参りの初穂料って誰が払うの?

    最後に宮参りの初穂料は誰が支払うのかについて説明したいと思います。
    宮参りの初穂料は一般的にお子さんの御両親が支払います。しかし実際には誰が支払わなければいけないといった厳密な決まりはありません。
    しかし地域によっては、宮参りに行くと言い出した側から初穂料を出すのが決まりのところもあるようです。

    最後に

    今まで一通り宮参りの初穂料について説明をしてきました。
    のし袋の選び方からお金の包み方、そしてのし袋の書き方までこと細かく決まりが決められていて面倒だと思われるかもしれません。
    しかし、宮参りはわが子の誕生を祝う初めての一大イベントとなります。
    これからのすこやかなる成長を願うためにも、しっかりと正しい知識を身につけましょう。

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