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2017/05/07
Topicks公式
『ベイマックス』のエンディング曲がオリジナル版と日本語版で違うことを、ご存知ですか。実は『ベイマックス』のエンディング自体にも変更箇所が。その他、エンディング後のストーリー秘話など、知れば『ベイマックス』の世界をより楽しめる、エンディングのトリビア特集です。
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映画『ベイマックス』あらすじ
舞台は未来の架空の都市・サンフランソウキョウ。
目の前で兄タダシを亡くした天才少年ヒロは、兄の作った作品ケア・ロボット「ベイマックス」や兄の友人らとともに兄の急死の真相を探っていく。
少年とロボットの感動の絆ストーリー。
例えば、ベイマックスの「顔」は、●2つに棒1本は、制作者が日本をリサーチした際に、「日本の鈴」から思いついたもの。
舞台となる架空の都市も東京がモデルになっており、『ベイマックス』は日本人が共感しやすい映画でもあります。
冒頭のロボットファイトの相手「山」の台詞を例に見ましょう。
オリジナルでは、ヒロの名を文字って、“ZERO”と馬鹿にします。
これが吹き替え版では「ぼくちゃん」に。
このように、翻訳時に台詞を意訳することはよくありますね。
しかし、日本語版のエンディングとオリジナルのエンディングでは、最後の最後の終り方が違うのです。
それは翻訳レベルの違いではありませんでした。
映画の最後は、スーパーヒーローとなった6人が街に出て行くシーン。
We didn't set out to be superheroes:僕らがスーパーヒーローになるなんてね、
My brother wanted to help a lot of people:兄さんは人助けを望んだ、とヒロのナレーションが続きます。
オリジナルのラスト
ヒロ:Who are we?→『BIG HERO 6』(タイトルロゴが大写し)
つまり、ヒロ:僕たちは誰かって?→『ビッグヒーロー6』さ、ということですね。
元々の映画タイトルが『BIG HERO6』。
日本公開版とはタイトルが違い、ポスターもこんな感じ。
マーベルといえば「アベンジャーズ」シリーズが有名ですね。
BIG HERO6のキャラクターがX-menにも登場しています。
つまり『BIG HERO6』はその名の通り、アメリカでは「ヒーローもの映画」。
しかも、ヒロとベイマックスと他のメンバーも含めた「6人のヒーローチーム」がタイトル名です。
コミック版のベイマックスも主人公の少年ヒロを守るロボット。
とはいえ、他のキャラクター同様、原作と映画では設定に違いがあります。
あまり有名でないコミックを上手に使ってしまうのは、ディズニーの手腕。
では、オリジナルと同じシーンの吹き替え版の台詞を見てみましょう。
問題のシーンの前のヒロのナレーションは、オリジナルとほとんど同じ。
日本語吹き替え版のラスト
ヒロ「ベイマックスと一緒に!」→『ベイマックス』(タイトルロゴが大写し)
「Who are we?」が「ベイマックスと一緒に!」になってしまったわけですから、英語版を見てからだと違和感がありますね。
日本公開作品では、ヒロとベイマックスの絆にフォーカスし、ヒーロー映画だということは強調しない方針のようです。
日本公開「字幕版」のラストには台詞が消されていた
最後の大写しになるタイトルは、字幕版なので英語になり『BAYMAX』ですが、「Who are we?」という台詞そのものがなくなっています。
「Who are we?」と字幕を出してしまったら、『BAYMAX』とは出せないので、消すしかなかったのでしょう。
こういうわけで、字幕版では「兄さんの臨んだ通り…」としんみりした後、タイトルがどーんと出て、エンディング曲で盛り上がる流れとなっています。
アメリカ、日本のみならず、各国でずいぶんポスターが違います。
どの場面を切り取るか、国によってマーケティングに違いが出るのが面白いですね。
日本では「感動作」としてプロモーションされました。
アメリカでは「アクションヒーロー」の要素推し。
この映画はベイマックスのおっとりしたキャラクターも魅力の1つ。くすっと笑ってしまうコミカルなシーンも多いです。
要するに、多様な内容を含んだ映画なので、視点によってラストが違う、ということです。
Fall Out Boy - Immortals (From "Big Hero 6")
『ベイマックス』オリジナル版のタイトルは「BIG HERO6」。
主題歌となるエンディングテーマ曲も、オリジナル版は、フォールアウトボーイの楽曲「インモータルズ」。回っているのは、ベイマックスをモチーフにしたレコード盤です。
ベイマックス“改造”シーン
兄の死に疑問を感じたヒロが、ベイマックスと共に何者かに襲われたあと取り憑かれたように作業するシーンに、テーマ曲が使用されています。
【和訳/ベイマックス】Fall Out Boy - Immortals
何もする気になれなかったヒロが、始動するシーンにぴったりの躍動感。
曲名の「インモータルズ」とは不死身のこと。
ライブと映画ダイジェストが一緒になったお得な動画です。
アメリカのロックバンド「FALL OUT BOY」
左から、ピート(ベース)、アンディ(ドラム)、パトリック(ボーカル/ギター)、ジョー(ギター)の4人組。
2001年デビューからすぐに人気バンドに。
多忙すぎたため、2009年から4年の活動休止を経て充電。
2013年に『セイヴ・ロックンロール』でカムバックし、復活後は更にヒットを重ねています。
フォールアウトボーイのボーカルで、作詞担当のパトリック・スタンプのコメント。
「映画の中にあるシーンのために曲を書いたのは、僕たちにとってこれが初だったんだ。とてもクールで楽しい経験になったよ。」
FALLOUTBOY「インモータルズ」生歌披露!
2015.3.31 朝の情報番組「スッキリ」での出演動画です。歌詞の日本語字幕もお楽しみ下さい。
Disneyベイマックス予告【日本語吹き替え版】
予告編に流れるのは、AIの名曲「Story」の英語版です。この曲が、『ベイマックス』にぴったり。
先ほどの、日本公開版が“感動路線”でプロモーションされた、というのがよくわかります。
AI「Story(English Version)」
『ベイマックス』日本版予告編が、海外からも大絶賛を浴びました。
海外のネットユーザーからは特に、「ヤバい、トレーラー終わりの歌が泣けた」「すごくエモーショナルな歌」「最後の曲がかかったとき、心が、ぎゅっと締め付けられた」と、AIの歌に感動したという声が続出している。
トレーラーというのは、英語で予告編のことです。
なぜ映画のエンディングで新曲ではなく、2005年5月18日に発売された10年前の曲を使っているのか?AIのstoryが抜擢された理由。それは、映画ベイマックスが描いている世界観とマッチしているからなんです。
かつて兄のタダシがそうしたように、天才ゆえに孤独を抱える主人公・ヒロに寄り添うベイマックス。
ヒロが失敗を繰り返しても、キャスおばさんも、仲間たちも優しく見守ります。
「STORY」は聴けば聴くほど、ベイマックスのために作られたよう。
オリジナルは2005年のヒット曲
ベイマックスの主題歌「Story」AIの12枚目のシングル。
現在でもカラオケなどで根強い人気のある曲で、AIさんの代表曲です。
英語バージョンは元々存在していたが、未発表。
そこに目をつけたディズニーは、やはりすごいですね。
AIさんはロサンゼルス生まれのクォーターで、母方の祖母がイタリア系アメリカ人。
タダシとヒロの物語には妹さんとの絆を重ねてしまうそうで、作った本人も感動の曲となったよう。
ゴスペルで鍛えた歌唱力で、海外の人にも感動が伝わるのですね。
AIさんは母親の影響で好きになったマイケル・ジャクソンに、自然と影響を受けているそう。「Story」のサビの部分の歌詞はマイケルの曲からインスピレーションを得たと話しています。
本人にとっても思い入れの強い曲らしく、「新しい曲ではなく、この曲だからこそ嬉しい」とAIさんは語っています。
AI、「Story」特別バージョンを熱唱!
前半を日本語、後半が英語バージョンという生歌の様子です。
屋敷の隠し部屋でヒーローパンツを見つけたフレッド。
ここから始まるベイマックスのエンドロール後の話の意味がわからない、という人が多いようです。
普段留守がちな父が、うまいこと帰宅。
ここでフレッドのパンツの習慣が父と同じであることが分かり、親子に絆が芽生えるシーン。
話の流れからするとフレッドの父もスーパーヒーローのよう。
でも、ここで言う「秘密」は、このお父さんには実在のモデルがいるということ。
部屋にある家族の肖像画の中央がお父さんです。
写真の方にそっくりですね。
最後に出て来たフレッドの父はスタン・リーという方で、スパイダーマンやアベンジャーズ等の数々の有名アメコミ作品の原作者であり、マーベル・コミックという会社の名誉会長です。
1939年に17歳でマーベル(当時のタイムリー・コミックス)に入社。
現在までマーベル一筋で活躍してきた方なのです。
エンディングにちょこっと出演とは、シャレの効いた重鎮ですね。
声も本人が担当されています。
最後に会長である彼自身が登場することでこの作品が明確な「アメコミヒーロー映画である」という事を明確に現してると思います。
もしくは、彼は多くのアメコミ映画作品にカメオ出演しているので今回もお遊び要素として登場してるだけかもしれません
なるほど、プロモーション的な見方もあるのですね。
内容が盛りだくさんでサービス精神にあふれた『ベイマックス』だから、スピンオフ作のように描いているのかもしれませんね。
イラストで描かれたエンドロール
大学で無事ベイマックスを「再生」したヒロが、仲間達と過ごす日々が綴られます。
ベイマックスは、ヒロの家でキャスおばさんとモチと仲良く暮らすようです。
電車の中で広げられた新聞から、ヒロが大学で賞を取り、ヒーロー達が日常で活躍、「タダシハマダビル」がオープンする記事などが見て取れます。
小さい子供にはここまで読み取れないかもしれませんが、何度か見るうちに発見できる細かい芸がたくさん仕込まれています。
『ベイマックス』鉄拳「パラパラ漫画」オリジナルPV
こちらも『ベイマックス』ワールドにぴったり。
AIの「Story」に合わせた鉄拳の絵に感動してしまいます。
海外アーティストのMVなどにも起用され、評価が高い鉄拳のパラパラ漫画シリーズ。
この『ベイマックス』の完成度も素晴らしいです。
特に、映画ではないシーン(鉄拳オリジナル)のタンポポの綿毛のシーン。
タダシ兄さんとの思い出が増える気がします。
『ベイマックス』エンディングについて盛りだくさんでご紹介しました。
こんな裏話を踏まえてもう一度観れば、もっともっと『ベイマックス』が好きになりそうです。
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